再見。
新文芸坐のデカい画面で見ると改めて奇妙な様式性と割とテキトーなところの落差に仰天するというか、3年前の場面の異様なハイキー撮影(画面の明るさの選択が場面によってあまりに極端=テキトーすぎる…
このレビューはネタバレを含みます
ぱっと見た時にちょっと不自然な角度で斜めに向かせて、2人を同一の画面に横に並べているのは、どういう意図なんだろうと思いました。この撮影中結核で他の人にあとを継いでもらったときにできるだけ編集しなくて…
>>続きを読むこの映画の登場人物たちは不自然なまでに視線を交わしません。肝心なことを話すとき、彼らはそれぞれ別の方向に視線をやり、空虚な一点を見つめています。その多くが正面からのミドルショットで捉えれられるため、…
>>続きを読む俳優の画面内の動線と視線だけで構成された様な映画で、奥の部屋からピアノが現れたり、鏡の中の女が歩み寄ってくるだけで滅茶苦茶ビックリする。
「決して交わらない視線が交わる」決定的な瞬間時が3人それぞ…
勝手に評価項目↓
エンタメ 3.5
美術 3.5
脚本
・ストーリー 4.8
・キャラクター造形 5.0
音楽 3.9
構図 4.0
メッセージ 5.0
演技4.5
名作。
男女の関係の教科書…
ドライヤーのラスト作。
初っ端から超長回し、ぬるぬるした丁寧なカメラで家の中を動く。この辺はあるじや奇跡で確立していた。
この会話の撮り方はなんだろう。ブレッソンみたいに冷淡で無表情な感じじゃない…
ドライヤーは、1920年頃かrふぁ、本作の原作に惚れ込み、映画化を考えていたという。そして、本作がドライヤー最後の作品となった。出来上がりにも満足している言葉を残している。ラストシーンの余韻も心地よ…
>>続きを読むデス・コミュニケーションなんて軽い言葉では済まないが、ここまで崇高なデス・コミュニケーションもなかなかない。
どーでもいい人には好かれて、本当に好きな人には振り向いてくれない日常をぐだぐだに生きて…
ドライヤーの到達点であり、室内劇/会話劇の異端の頂上であり、ほんでもって、狂おしいまでに透明な映画の極致だと思った。ゴダールはこう言ってた。『ゲアトルーズ』は狂気と美しさによってベートーヴェンの最後…
>>続きを読む(c) Danish Film Institute