実録安藤組 襲撃篇の作品情報・感想・評価

「実録安藤組 襲撃篇」に投稿された感想・評価

象煮

象煮の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

交差点での別れのシーンの清々しさ。実録安藤組シリーズの中でこの作品の藤浩子が一番かわいい。
警視庁に第四課を設置せしめた「横井英樹襲撃事件」を完全実録したギャングスタムービー。これぞ東映!!
昭和33年の「横井英樹襲撃事件」とその逃亡劇を描いた続編。
前作があまりに扇情的かつ暴力演出もやりすぎていた反動か、淡々とした抑え目な演出が多い。
無論、安藤昇寄りに作られてはいるのだろうが、「ヒーロー」にも「悪役」にもならない絶妙な客観性だ。

複数の状況を矢継ぎ早に見せていく襲撃シーンはスタイリッシュだし、緊張感もある。
また、中盤で安藤昇が愛人の1人と別れるシーンは中々泣ける。
そこでカーネルサンダースみたいな変装をさせてしまう辺り、佐藤純彌は天然なんだか確信犯だかわからない。
取り調べシーンの編集はもはやコント。
安藤組、襲撃と逃亡!


1973年監督佐藤純弥、原作出演安藤昇。

邦画カルト作「北京原人」を鑑賞後、なぜか原点回帰とばかりに初期探訪鑑賞。

東映任侠映画の渋い脇役でお見かけ。

本作は彼が現役安藤組だった頃の原作をもとに描いた作品。

まさしく「襲撃編」プラス逃亡劇であります。

葉巻が似合う権力者丹波哲朗。

安藤組の若頭的存在に梅宮辰夫。

そして「不良番長」ラインの出演陣、下っ端に安岡力也、小林稔侍。

ある権力者への暴発。襲撃、そして、逃亡、変装、警察に八名信夫。

出演する安藤ガールズが綺麗な方ばかり。

安藤組長をかくまいます。

彼らの襲撃の終点はいかに?

今のVシネの実録路線、実名路線のはしりのような作風です。

佐藤監督は淡々と描写、時をうつテロップ。

音楽日暮雅信の歌舞伎の合いの手のような音。

ラスト安藤自身の冷たい怒りの朗読が響きます。

この「安藤組」シリーズは時をへて製作されていきます。  

また、安藤自身監督、製作に積極的に活動していきます。

安藤昇のスーパードキュメンタリー「やくざ残酷秘録片腕切断」も必見!

予告次回本作のアダルト編「安藤昇のわが逃亡とセックスの記録」をご期待ください。

実はこれを見たいが為の予習だったりして。

追伸
変装が面白すぎます、絶対バレるのにバレない(笑)

2010年4月25日 8時14分レビュー