忘れよう。忘れてしまうんだ。ほんの過ちだ。こんなことに拘ってる事が、尚俺たちを不幸にするんだ。忘れちゃうんだ。
【感想】
映画全体に横たわる小津らしからぬ暗さ、中でも一際目立つのは夫・修一の妻・時…
誰が為のその愛か。私を知らないあなたでも、それでもいいの。転げ、挫け、泣きつく時、私は祈る。もう戻れないあの頃から、成長か、退化か、はたまた風化か。
見せてちょうだいあなたの泣き顔。私の前だけよ。…
階段、場面に合わせて上ると下りるの運動が使い分けられていて、缶の落下で匂わせたあとそれで終わらず時子自身(スタントらしい)が本当に危ない落下をしてまじでビビった。それでもふらふらと上るアクションに戻…
>>続きを読む小津安二郎
田中絹代
佐野周二
小津には珍しい暴力シーン、究極は妻が階段から転げ落ちるシーン。
小津自身は失敗作と自認。
貧困の中息子の治療費捻出のため一度だけ身を売った妻を夫は許せるのかとい…
小津作品は5点じゃ足りない。5億点くらいつけたい。一つ一つの画に森閑な詩情が詰め込まれ切っている。美しい音楽が迷える人の手を優しく握りしめてここではないどこかへと連れ立ってくれるように、小津の映画も…
>>続きを読む松竹株式会社