恋文の作品情報・感想・評価

「恋文」に投稿された感想・評価

2015年12本目
たまたま見つけて鑑賞。割と面白かった。弟と友人がすげーいい奴。そして友人が宮川さんに似てる。内容はともかくとして、ヒロインより一瞬だけ出て来る端役の女優の方が圧倒的に美人なのがなんとも。
ひる

ひるの感想・評価

4.1
ドライヤーの『奇跡』を想起する久我美子がぱっちりと目を開けるクロースアップは、"汚れた"女性が身体の死をもって贖罪が果たされる女性ものの説話論的な構造に静かに抵抗してみせる絹代の意地が美子の神々しい皮膚の表層から手にとるように感じられる。
個人的にツボな「赦し」の話であるし、当時の東京(渋谷、新宿、銀座、明治神宮…)がふんだんに映るのも楽しい。
森雅之と久我美子の別れの明治神宮のシーンは白眉で、久我美子の後ろ姿が霧の中に消えるまでショットが持続する。
またラストの病院のベッドで目覚める久我美子の真正面のアップも見事で、ドライヤー「奇跡」のような神々しさがある。(ここで涙腺決壊)

話は変わるが画面の後ろで電車が横切るシーンが4回もあってこれが中々楽しいし、大勢のスター達が友情出演でチラッと現れるので画面に油断がならない。
mingo

mingoの感想・評価

4.0
今では多くの女性映画監督がいるが戦前から活躍していた日本映画史を代表する大女優、田中絹代の監督デビュー作にして、彼女の作り手としての映像表現に確かな光を見いだせる傑作。主人公森雅之が旧友宇野重吉の恋文代筆業を手伝うことになり、実際に渋谷に存在していた恋文横丁なるものがまず衝撃的だった。それと見所はモブなのに大物役者が出る出る出るね!古本屋の主人に沢村貞子その娘に香川京子、だんごを差し入れするオンリーに安西郷子(一際可愛さ放ってる!)、だんご食いまくるオンリーに三原葉子、道子の下宿のおかあさんに入江たか子、古本屋の客に安部徹、田中の3作目で見事に主人公を演じきるケーキを運ぶオンリーに月丘夢路、犬を抱いてるオバハンオンリーに清川玉枝、ほんの一瞬レストランの客で出てくる笠智衆と井川邦子、歌をリクエストする客に佐野周二、横須賀のマリーに中北千枝子と豪華超えて異常。森雅之が想い続けた人と再会をはたす公園のシーンや美しく切り取られた画面から滲み出る哀愁に酔う。

全6作中半分しか観れてないが「乳房よ永遠なれ」は現代社会にも通ずる傑作なので多くにひとに観ていただきたい。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.5
「国立映画アーカイブ
映画の教室2019
日本の女性監督 道を拓いた女たち」

脚本は木下惠介、主要キャストは名優揃い。カメオ出演も豪華。
木下惠介監督はじめ一流のスタッフが名女優の初監督作品をサポート。成瀬監督も助言していたらしい。
(若き石井輝男監督が助監督についていた)
優秀なスタッフの仕事に支えられてできた作品とはいえ、
田中絹代監督のステレオタイプな女性の描き方をしたくない、
型にはまったラブロマンスものにしたくないという明確な意思を感じる。
素晴らしい作品と思います。
ロケも多様しており当時の東京の様子が興味深かった。
そしてダメ男やらせたら森雅之さんの右に出る者なし!
sacchinn

sacchinnの感想・評価

3.0
かなりどうでもいいような、もう済んでしまっている事で、許すの許さんのと葛藤していて馬鹿らしい。
森雅之は元軍人、弟と暮らしているのだが復員してから5年も経つのに無気力
その理由はかつての想い人が忘れられないから、復員してからも密かに多くの人が集まる駅などをあてもなく探す日々
そんな中かつての友、宇野重吉と再会し仕事を手伝うことに
その仕事とは外国人とお付き合いしている女性の代わりに恋文を読んだり書いてあげたりする奇妙なお仕事であった、、、

田中絹代の初監督作品であるらしい
これで6本ある中で半分は見たことになる
これまで見た「月はのぼりぬ」「お吟さま」なんかは女性監督だけあって、その心理の細やかさなんかが印象に残るけど、今作では初監督作品ってのもあるのかそうでもない

とにかく印象に残るのは森雅之の煮え切らないグズグズした態度、気持ちはわからないではないけどこんな男やだわー

それにしても出演者がなかなか凄かった
メインとなるのは森雅之に久我美子、友人宇野重吉と弟道三重三(誰?)の4人
特別出演で田中絹代、花井蘭子、香川京子、入江たか子
賛助出演で井川邦子、磯野秋雄、出雲八枝子、笠智衆、岡村文子、高田稔、坪内美子、月丘夢路、中北千枝子、七尾玲子、安部徹、沢村貞子、佐野周二、清川玉枝、北原文枝、三井弘次の名前が載ってます

これって名前ある方達みんな出てるのかな?チョイ役過ぎて気づかないの多そう、そもそもあまり顔覚えてない、知らない人も多い
気づいたのは
香川京子、沢村貞子の古本屋さん
恋文代筆のお客で清川玉枝、田中絹代、月丘夢路
岡村文子は久我美子が務めるレストラン?(ホテル?)の店員、笠智衆はレストラン?の客、安部徹は通りすがりに古本を買う客
この辺りぐらいしかわからなかった

ストーリーは単純なハッピーエンドとはならずに余韻を残すラスト
敗戦のショックとか責任とか当時を生きていた人しかわからないですよねー

メイン出演者では森雅之のグズグズにイライラ、そして久我美子の美しさ、宇野重吉は味のあるいい表情してたなーってのが印象に残ります
三四郎

三四郎の感想・評価

2.7
明治神宮のシーンは木洩れ日が美しかった。すれ違いになることもなく、また順調に展開していったのでよかった。久我がラストシーンで目を覚ましたので、おそらく二人は結ばれハッピーエンドとなるのだろう。「ここで終わりか!?」といささか驚いたが、これはこれでいい。
Yuuki

Yuukiの感想・評価

3.5
何をウジウジグタグタと。男ならもっと広い心を持ちなさい!
味噌汁で顔洗ってこい、は笑いました。
自然公園での長回しや家や街のカットなど、謎にフランス映画を思い起こさせる。画面の向こうにセーヌ川がありそう。
そういう全体的な上品さは田中絹代のエッセンスなのか。

家のシーンが好き。
6畳の狭い部屋に兄弟二人で暮らして、スーツで畳に寝転ぶ。
昭和の風情。
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