大きな一軒家に囚われ、贈られたテレビの液晶画面に映る自分の姿を見つめる場面の虚しさ。出光真子の「清子の場合」を思い出した。幾つになっても女は自由になれないという絶望感。だがこれは映画なので、天から奇…
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・人工的なセット(風車小屋)や照明(寒色と暖色の対比)→一定のトーンとして保たれているのでアイロニカルな印象は薄い、どちらかというと不信の宙吊り ブレヒト的なテクニックとは…
DVDの扉絵の女性が近代オランダ人の帽子を被っているように見えるが、50年代のアメリカが舞台の当世物の映画。色の対比が美しい。ギリシャ古典劇の素養を持つサークらしい抑制の効いた描き口。モーツァルトの…
>>続きを読む冒頭、ロック・ハドソンとジェーン・ワイマンが庭先で語らう短いシーンを挟むといつの間にか日が傾きかけている、あまりに繊細な照明の変容ぶりに動揺する。
冬の映画らしく火のついた暖炉が頻出するが、短い夏の…