暗黒迷画座 第143回
山下敦弘 監督作品
東京に住む酒井大輔(山本浩司)とその恋人の島田久子(小寺智子)は自分たちで開発した健康飲料"あかじる"の自主販売を始める
だが商品はさっぱり…
全体的に小品ながらキャラクターの面白さとセンスの良い映像で魅せる山下流シュール・コメディ。ほのぼのとした(?)風景から漂う脱力感とショボさはコーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』と互角のものである。
…
このレビューはネタバレを含みます
私は山本さん(の役)みたいな下心が顔に出たみたいな表情の人が実生活の中ではものすごく苦手で嫌悪感があるけど、本当に嫌いな人というのはまた別にいて、嫌いではないし、山下さんの映画の中ではもうすごい、、…
>>続きを読む拗らせまくって過剰すぎるくらいに露悪的なエピソードが詰めに詰め込まれている。
もう初っ端の店先のシーンからずっとおもしろい。
何もないのに、何かを持っているという希望を捨てられずに的外れなことをし…
[これだけダメな男は見たことがない…けど…けどひっかかる!]
「赤汁」なる健康飲料を自ら開発し、恋人と二人で自主販売するが、まったく売れない。それもそのはず、主人公の男は計画性も先見性も何もない。…
これは面白い!!
どうしようもない男と、
それに寄り添う女性が主人公の話。
人間味あふれるダメさ加減の
主人公たちに、
どんどん愛着が湧いてきます。
コアな映画ファンだけではなく、
一般の人も楽しめ…
この抜け感よ。センスしかない。ゆる〜く始まったかと思えば、後半になるにつれ『どんてん生活』の息苦しさが復活する。『松ヶ根』同様ホラーじみてる。
ディテールへのこだわりがとぼけていて好き。スーパー尾崎…
ケツに薬を塗るシーンとか、一輪車とか、何でもない場面が何であんなに神々しく見えるのだろうと思う。フィルムの質感もあるかもしれないし、何よりそういうショットを絶妙なタイミングで挿入できる感覚がすごい。…
>>続きを読む