清々しいほど下劣な主人公の、これからは改心するから~の言葉の軽さよ。意味ありげにピョンピョコと水面から跳ねる魚、結局とくに何でもなかったことに一番おどろいた!
東京近郊のU市内に流れる川に、膨らみ…
このレビューはネタバレを含みます
行き当たりばったりで常に自己中心的な兄は失脚と隣り合わせながらも身近な人を犠牲にしながら社会的地位を死守し、良心の呵責に苦しむ弟はなす術なく壊れていく、壊されていく、悪意なき群衆に
ラストは求められ…
室内のショットが全部カッコ良い。さらに繰り返される階段を降りる足元と、それを見つめる主人公の表情を捉えたショットが何も起きていない段階で嫌な予感を画面に漲らせる。ラストのカーテンが揺れる演出は黒沢清…
>>続きを読む'30年代フリッツ・ラングの精髄再び! 生きているかの如きあの川(日差しや月光に照り映えているのではなく自ら発光しているし、己の意思によって流れることを拒んでいるように見える)が不気味すぎ。ズダ袋を…
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