提督の戦艦の作品情報・感想・評価

「提督の戦艦」に投稿された感想・評価

主人公のアレクサンドル・コルチャーク(1873-1920)は日露戦争にも参加したロシア帝国の軍人。ロシア革命後は、白軍の総司令官で写真を見ると冷徹な印象が本作でコルチャークを演じたコンスタンチン・ハベンスキーは似ている。映画はロシア革命前後の白軍側に共鳴した作りで、赤軍(共産党)は悪役となっていて、コルチャークは崩壊したロシア帝政を支持する愛国者のヒーローとして描かれている。クーデターを起こして軍事独裁体制を敷いた政治家などネガティブな部分は本作にはないので歴史の理解には本作のみの知識しかないと問題となる。
共産党側のポリシェヴィキとの闘いであるが、革命の途中で政権を握るケレンスキーなども登場するので、この辺の歴史的背景を学んでからのほうが戦闘は理解しやすい。ともあれ、この時代のロシアを描いた映画は極めて少ないので貴重な映画とは言える。当時、陸戦では馬が用いられており、本作でも銃剣での悲愴な突撃シーンがある一方で、海軍では巨大な戦艦に大砲が搭載されての近代的な戦闘であるのは驚き。
コルチャークの愛人アンナ・チミリョヴァは現存する写真を見ると美人であるが、本作でアンナを演じたエリザヴェータ・ボヤルスカヤは似ていない。本作は晩年のアンナがセルゲーイ・ボンダルチューク映画「戦争と平和」の撮影現場に登場するとことからはじまるが、実際アンナは同映画に出演している。また、アンナには夫との間に子供があるがコルチャークと関係してからは離婚している事実などは映画では伏せられている。
史実を無視して恋愛映画として本作を鑑賞すれば、不倫関係にはあるものの、長期間プラトニックな関係を保ち、特にアンナ側の純愛が描かれているので、一定の評価はできる。以下はアンナがコルチャークに宛てた手紙の抜粋。

散歩をしていたら、子供がけんかをしていた。「これは僕のだ」「嫌だ」と。その時、突然分かったような気がしたの。時が来ればきっと願いは叶う。独占することが目的ではない。待つことは楽しみ。決して苦しみではない。この世の全ての物理的法則に反して、与えるほど満たされるもの。
なべ

なべの感想・評価

4.3
人生初ロシア映画。
ロシア語かっこいい。
個人的にロシアブームが止まらない。
コルチャーク中将の第一次世界大戦と、ロシア内戦を描く映画。
話の内容は端的に言えばロシア版の新撰組やね。

とまぁこんな感じでバイアスかかりまくった評価だけど、戦闘シーンの迫力は半端ない。ハリウッドよりいいんじゃねえかな。
実在の人物、ロシア海軍提督アレクサンドル・コルチャークの戦間期を描いた作品。

第一次世界大戦下でのロシア海軍の艦長、革命後には白ロシア軍最高司令官(執政官)となる彼の最期の数年間を、彼の愛する不倫相手と共に描かれるわけだけど…。

戦闘シーンは、近年ロシア映画の先駆けならではの流石とも言うべき火薬量なわけだが、いかんせん大っぴらに展開される不倫愛憎劇の尺があまりにも多く、しかも共感し難い。

また、海軍での戦闘シーンは前半部だけで、中盤以降は主に地上戦が主となります。
keroline

kerolineの感想・評価

2.0
ロシアのドラマとか映画って、所々パクりが多いみたいなんだよね。
某保険金詐欺旅客船映画のワンシーンと一緒じゃん!!!と突っ込みたくなる部分あり。

一部ではプロパガンダ映画だとか言われているけれども、まあ戦記ものなんて大体そんなもんだよね。
ten47

ten47の感想・評価

1.9
史実性が強すぎるし淡々として恋愛の切なさが一切伝わってこないからどっちメインに観客に伝えたいのかわからない
タイトルもミス
最後のオチも不倫が美化されたみたいで残念な映画
革命実行で高官達が処刑されるシーンは良かった
koryu

koryuの感想・評価

4.2
帝政ロシア海軍の英雄コルチャーク提督を描いた作品。第一次大戦中にロシア革命が勃発し運命は急展開。白軍の最高執政官となりボリシェビキ政権打倒を目指す。同時に部下の妻に不倫ながら純粋な愛を注ぐ。ソビエト時代は反革命の首魁として悪魔と呼ばれていた人物が主役の映画がロシアで大ヒットする時代に、隔世の感ありか。個人的に貴族的なロシアが好きなので…
敵国との戦いで命を賭け英雄になるも最後は革命
当時は国家の存亡をかけた想像以上の極限状態
何が起こっても不思議のない時代
凄惨な光景からも伝わる

主人公の国に対する忠節心
軍人として立派に生きる姿は結末をみても明白
そのような中での恋愛
主人公の紳士な振舞いが凛々しく感じた

終盤にそのシーンが多用され史実から目を逸らされた感がある
史実を調べたくなる作品
反ロシア革命派、白軍総司令官のアレクサンドル・コルチャークを主人公として描いた作品

どれだけ皇帝に仕えロシア帝国の為に働いたとしても無残にも革命によって無となってしまう
かつての上官や司令官たちが次々に赤軍によって葬られてゆく

戦闘描写は少ないが貴重な反ロシア革命派の映画
藍色

藍色の感想・評価

2.0
ロシア革命を扱う映画の授業で見た。あらすじをあまり覚えてないのでもう1度見たい。映像は綺麗だった。
白石

白石の感想・評価

3.2
不倫革命物語です。
忠誠心とはなにか。
クーデターを実行し次々に人を殺していくシーン。みていて怖いです。
僕はこの映画好きです。
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