山田詠美の言う「たとえそこに真実が含まれていたとしてもそうできなかった男」を描くことがアイダルピノの仕事だった事実をうれしく思っている。そして、その重要な一文の主語は映画においても普通名詞であっては…
>>続きを読むルピノ監督作。戸籍制度の網目をすり抜ける穴。埋まらない孤独をリスキーな恋愛のドーパミンで補おうとする人たち。救いに見えるものが実は人をいちばん簡単に狂わせる、その典型。
柔らかな回想の語り口に包まれ…
自ら主演と監督した才女ルピノ。子供の出来ないハリー夫妻は妻の希望で養子縁組の相談を仲介人通して進めるが、夫には出張先のロスに隠し妻と子供がいる二重結婚者の秘密があった。仲介人の身元調査で露見しハリー…
>>続きを読む本作でのアイダ・ルピノの演出はとても素晴らしく、俳優陣の演技やカメラワークも相まって良質な作品になっている。
ルピノの鋭い洞察力はこの映画にシャルダンの絵画のような繊細な情調をもたらし、静かな感動を…
不倫(というか重婚だけど)する奴は全員地獄に堕ちろ!という過激思想の持ち主なのだけれど、階段で別れがたく愛しむように手を離せないシーンとか、優しいピアノの旋律と歌声に溶け込み身を寄せ合うダンスシーン…
>>続きを読むタイトルまんまな話。別に目新しくもない世間にあるあるな不倫話を飽きさせることなく最後まで見せる作りがなかなか❗️
ギャングが出てこなくても犯罪映画って成り立つんだなぁ😗
クールで陰鬱なエドモンドオ…
このレビューはネタバレを含みます
・意外に事実が露見するのは早かった。
・フィリス役の女優さんが沢口靖子にしか見えない。
・短い時間の割にきちんと物語が描かれていて面白く見ることができた。
・裁判がなぜか男性に優しい。両方の女性を散…
なし崩し的に重婚の罪を犯してしまった一般男性の事情を描く、アイダ・ルピノ監督1953年の作品。客観的に見ればどう考えても男が悪いんだけど、本作は登場人物それぞれの心情に丁寧に寄り添ってて、悪い人物が…
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