カットが変わる度に何かが起こっていると言いたくなるような熱量と、人間の動きを絶対的にフレームの外へと拡散していこうとする向こう見ずな20代中盤の若気の至りに胸高鳴る。三宅唱のチンピラさ加減なお芝居と…
>>続きを読む【雪と学ラン】
三宅唱監督の長編デビュー作
〈あらすじ〉
12月の札幌、高校卒業を間近にひかえたテツオらは、先輩の伊丹が勤める警備会社に通いはじめ、仕事の役に立とうと車の運転を教えてもらうが…。…
三宅唱の処女作。白黒ビスタ。三宅の主題が早くも現れている。
「並ぶ」ことは三宅作品の人物が安定する配置であることが本作でよく分かった。なにしろトップカットから高校生三人が並んで歩いている、やがて走り…
この時期に満席続きで取り分けこの回が地獄のように暑く感じたので、涼しそうな舞台であるスクリーンの中に入ってしまいたいと思ったよ。という本音のような冗談はさておき、前日に観た『Playback』に唸ら…
>>続きを読むお目当ての三宅さん長編デビュー作。ああめちゃくちゃいい…で終わらせたくないけどめちゃくちゃよかった。高校生3人の無垢な感じそのままを、北海道の一端の世界を収めたモノクロームの映像。「車がない」が唯一…
>>続きを読む「車ないっす」
車の存否だけで青春を突き動かしつつ、青春以降も予見させる傑作でした。もう一度同じ道に戻ってきた時に、盗まれた車が走り抜けるという時間感覚がよすぎです。
シャッターを開けて見えるス…
【三宅唱特集】
村上淳がこの作品を始めてみた時、「北海道をこんなに広く撮れるのは三宅唱しかいない」的なことを言ってたけど、なんか腑に落ちた。雪が降る場所とモノクロの相性っていいのかな。
ある人にとっ…