密使と番人の作品情報・感想・評価

密使と番人2017年製作の映画)

上映日:2017年07月22日

製作国:

上映時間:66分

3.5

あらすじ

「密使と番人」に投稿された感想・評価

この時代に低予算で時代劇を撮ってしまおうという気概に高い点数をあげたい。
息遣いや草を掻き分ける音が雄弁にその行程を語る。
人が移動することで起こる連鎖。
茂みでの明かりの暗転がダミアン・マニヴェル『パーク』を思い出させた。

自然の音が誇張されるなかで、人の息遣いだけがなんとか発せられる(森岡龍と渋川清彦の対峙では雪の静寂に息切れが埋もれる。)。
映像だけでなく音によってもこの自然と人間の対比がされていた。これはまあ普通。

火の揺らぎが周りの人間の顔色を変えると同時に火の音が全てを黙らせる。

生きるために食う(=代用の効かない)メシと代用のきく通貨との交換が石橋静河を災難へと導く。言うまでもなく密使が持つ地図も代用のきかない存在である。

密使は媒介人としてこの映画で代用の効かない物を獲得できるが故に最後に辿り着くことが可能となる。役割を果たした後の彼は番人、村人と変わらぬ人間へと戻る。

石橋静河は失いかけた唯一の夫を支えることで、ラストには彼女が森岡龍を受け継ぐ密使のような姿で自然へと出向いている。
。。。

『ワイルドツアー』でもそうだったけど単純に三宅唱は森を撮るのが上手くない。

石橋静河やイマジナリーライン切ったりするあたりただのきみ鳥の練習素材?って思ってしまった
母親が大根をすりおろし妹がフルートの練習をしているなかで見たのでまったく音の映画とは思えなかった
時代劇を撮りながらチャンバラさせないとか考えられない。高円寺の古着屋に集まってそうな兄ちゃんたちが時代劇のコスプレしてじゃれ合ってるだけ。生も死も薄っぺらい。
QTaka

QTakaの感想・評価

3.6
全体を通して、セリフがすごく少ない。
その分、緊張感がはしる場面が続く。
夜、夜明け、暗いシーンがさらに緊張を増す。
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夜明け、山間の秋の風景。
朝の光、川の流れ。
寒そうな雰囲気が伝わる。
そして、石橋静河。
光に満ちた風景が一瞬輝いて見える。
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言葉じゃなく、仕草や、目線で語る演技。
その表情を焚き火の光が、囲炉裏の灯りが照らす。
静かなカットは、実は色々な音に満ちている。
山間の自然の音。
薪の燃える音、生活の音。
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時代劇なのだけど、会話は普通に日本語。
でも、十分伝わるその時代の雰囲気。
これが不思議だ。
石橋静河の口調も、なんだかいつもどおりって感じで、でもこの時代劇に不釣り合いではない。
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音楽は、OMSB、Hi’Spec。
三宅監督の「きみの鳥はうたえる」と同じ。
この浮遊感のある音が、ちょっと不思議な雰囲気を出してくれる。
特に、山道をひたすら登るその姿に合わせた、繰り返される旋律は、繰り返される吐息と呼応して、画面に引きずり込まれる。
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ラストシーン
それぞれが各々の歩みを始める。
役割を果たした密使は、一つ伸びをして、安堵の表情で。
事に巻き込まれた若い夫婦は、怪我を負った夫をかばいながら、この土地を捨てて歩みだす。
その歩みに、BGMは、期待と不安を添えていた。
密使を負っていた番人たちは、なおこの山懐を歩き回る。
あるいは、それぞれの新たな日常へ戻っていくのか。

この映画で、音楽は重要なキャストなんだね。
その流れで、「きみの鳥はうたえる」が作られたのかな。
なるほど、納得だ。
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この映画は、昨年(2018)秋の「きみの鳥はうたえる」(三宅唱監督)の復習として見ておきたかった一本。
年をまたいでしまったが、ようやく見ることができた。
この映画も良かった。
劇中、主人公の顔が明瞭に見えないと思ったら、ラスト、地図を渡すカットバックでがっつり正面。あの顔の為か。あの夫婦が旅出るのは、この映画がひたすら歩く映画であるからか。
ジェイ

ジェイの感想・評価

3.6
台詞を削ぎ落として単純なプロット、不穏な音楽、静寂な間、山林の木漏れ日を贅沢に映し出す。
現代劇に近すぎる。多幸感はあるがNHKのドキュメンタリー的なもので少なくとも時代劇のそれではない。夢もロマンも遠い過去に思いを馳せる何かもすっぽ抜けていて全然響かない。
aaabb

aaabbの感想・評価

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焚き火のチカチカつなぎ=同時刻、顔の紹介
特徴をおぼえるくだり面白い

夕日の写し方が大胆。さんざん印象づけたあと、焚き火にいって時間経過示す。



地図を手渡すひととのカットバック。カットバックの導入として地図が使われてるのが上手いのと、そこの音響がいい。地図をひらくときのスッとという音のカットバックがなぜやるのかよくわかんないけどきもちいい。

冒頭から永遠にゼイゼイハァハァ映画だが、最後の3つの歩行はゼイゼイいってない。石橋とその男が旅に出るの全く謎
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