"辛かったら帰っておいで"ではなく"帰ってくる場所はない"と、それぐらい死に物狂いで仕事して来いと古き良き親子の姿はそこにはあった。
寿司職人というよりアーティスト。彼らの握る寿司はもはや芸術作品。…
握りが三万円〜。こんな世界もあるんだなぁと。お客に出す前に、ほとんどの行程は終わっている、と二郎さんが話す仕込みの時間。丁寧に優しく食材に合わせて仕上げて行く手は、道具は、板場は、惚れ惚れするくらい…
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真摯に仕事と向き合い、常に高見を目指す職人の哲学的な姿勢が、一つの美しい握り寿司に形を変え人々を唸らせる様は、物作りに向かう日本人の気質を思い出させた。継承問題で見え隠れする当人の死のイメージが、無…
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