見終わってこれまで感じたことのない感情に覆われ、思考という意味でも全く言語化できず、喜怒哀楽と言った画一された感覚ではない独特な余韻に浸った。
愛の終着点ではなく到達点を描いた見事な切り口で、愛と…
もうずいぶん以前の報道ではあるものの、この映画を振り返るたびに、日本の老夫婦が焼却炉に入り自死したニュースを、抱き合わせるように僕は思い出すことになる。妻の介護に限界を感じた夫の遺書の始まりは、「今…
>>続きを読むハネケ作品ではおなじみの、冷たさすら感じる俯瞰のショット。思わず身構えるが、拍子抜けしてしまうくらい直球に、画面はパリのアパートでの老夫婦の暮らしを淡々と捉えている。
裕福なリタイア後の高齢者。もと…