前作『ヴェラの祈り』に、トルストイやチェーホフ的な感覚が宿っていたとするなら、この『エレナの惑い』には、ドストエフスキー的な相克(そうこく)が宿っていたように思う。
つまり、エレナ(原題:Елен…
韓国映画っぽい!リアリティのあるパラサイト的な
エレナが普通にまともそうなのに息子家族に甘いあたり、家族の繋がりがおっかない 息子のクズ振りが目に付いちゃってこうはなりたくりたくないってなったし、息…
oh...ほんとーに嫌な映画。良い意味で。(?)
音楽はもちろん、一番最初の木から家に焦点が移り変わるところから既に不安な気持ちにさせられていた。説明ができない不安に何度も戸惑い、身構えた。重苦し…
生活の繰り返しの中で自然発生的に行動する。これは物語ではなく事実なのだとそう思わせるような作品。1番初めのカットから衝撃的でベランダから家の中を映していて、カラスが鳴き朝日が昇り部屋の中を照らす。色…
>>続きを読む「父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督、長編3作目。
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員特別賞を受賞した2011年作品。
初老の資産家と再婚したエレナ。
エレナには無職の息子がおり、孫…
静謐で芸術的な胸糞映画とでも言えばいいのだろうか(誉めてる)。静かな林の中での夜明けから物語が始まるが、不穏な音が次々と耳に入ってきて何が起きるのかと不安になりつつ先が気になる。カラスの鳴き声、突然…
>>続きを読む登場人物でただ1人善人であるエレナが、クズ共にまみれて惑いながら落ちていく姿をズビャギンツェフらしい重苦しい描写と音楽で魅せてくれる。
それにしてもロシアの歪んだ家父長制を見て、ロシア人はどう思って…
夫が死んでからの妻は身なりが整い服装もお洒落なものに変わっていてまるで肩の荷が下りたようだった。妻という立場からの解放にみえた。
特典映像の監督のインタビューでの制作話と沈黙についてが面白かった。…