ヴェネツィア祭り(10)
青く広がるヴェネツィアのラグーナ(潟)に、浮かぶように杭打ちされた小さな漁師小屋と、その背景の天空高くにそびえる東アルプス山脈。なんというイメージ。そしてこのイメージが、…
あの太った乱暴な男が中国人女性に「サムライー」と叫んでいたが、イタリアの片田舎では、その辺の区別はどうでもいいんだろう。狭い村だけに、偏見に満ちた変な噂がすぐに広がってしまうのが悲しい。満潮時に町中…
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<小さな漁師町に暮らす二人の移民の静かな愛>
脚本・監督のセグレはドキュメンタリー映画作家で、初の劇映画。
屈原を奉るお祭りでは、蓮の形をしてロウソクを立てた灯籠を水面に浮かべるという風習があり、…
最初、つまらなさそうな麻雀のシーンからは予想だにしなかったのですが観終わっても余韻の残る映画でした。みんなの願いは同時には叶わないのですね。宇多田さんの誰かの願いが叶うころがエンドロール中頭をよぎり…
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イタリア映画。ストーリーも映像も、とにかく「美しい」。あまりに綺麗なストーリーで、リアリティに欠ける気もするんだけど、ヴェネツィアの街並みの映像の美しさが、そんなことをどうでもよくさせてくれる。
…
海辺の小さなお店で 繰り広げられる 出会いと
別れ。
中国人 シュン・リーが 儚げで、抜群の存在感を
示す。中国とイタリアの組み合わせが、ひどく
異国的で新鮮。中国に対する偏見のようなものが
さ…