ある海辺の詩人 小さなヴェニスでの作品情報・感想・評価

ある海辺の詩人 小さなヴェニスで2011年製作の映画)

Io sono Li

上映日:2013年03月16日

製作国:

上映時間:98分

3.6

「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」に投稿された感想・評価

jamming

jammingの感想・評価

3.9
チャオタオ見たさに鑑賞。

イタリアの美しい風景の中に
中国マフィアのやり方というか
中国の侵略のやり方
が見れた。
ヴェネツィア祭り(10)

青く広がるヴェネツィアのラグーナ(潟)に、浮かぶように杭打ちされた小さな漁師小屋と、その背景の天空高くにそびえる東アルプス山脈。なんというイメージ。そしてこのイメージが、伝説の詩人、屈原を忍ぶ精霊流しと重ねられてゆく。

原題の「 Io sono Li」は「わたしはリーです」の意だが、「わたしはそこにいます Io sono lì 」という意味にもとれる。「わたしがいるのはここ Io sono qui」なのだけど、本来いるべき「ここ」ではない「そこ」にいるということだろうか。

なるほど、中国から来たリーにとっても、今はなくなったユーゴから来たベーピにとっても、キョッジャという街は「ここ」にあるべき故郷からすれば、遠いどこかの「そこ」なのだけれど、そんな「そこ」であるキョッジャに、今、このふたりの「わたし」がいるということなのか。

キョッジャは、監督のアンドレア・セグレの母親の故郷であり、いつも夏を過ごした場所だという。そして、映画にも登場した「オステリア・パラディーソ」は、実在するオステリアであり、実際に中国人が経営し、本物のシュン・リーとセグレ監督が知り合った場所。その場所が、初のフィクションであるこの作品の舞台となっている。

さらに、イタリア語を知らない中国とクロアチアの俳優。キョッジャの言葉や漁師の立ち振る舞いをしらないプロの俳優たちは、現地の人々の教えをこい、現地の人々のほうはカメラの前で演技する術を俳優たちから学ぶ。そんなプロジェクトとしてのフィクションのなかに、キョッジャの街のゲニウス・ロキが見事に立ち上がってくる。
ザン

ザンの感想・評価

3.4
あの太った乱暴な男が中国人女性に「サムライー」と叫んでいたが、イタリアの片田舎では、その辺の区別はどうでもいいんだろう。狭い村だけに、偏見に満ちた変な噂がすぐに広がってしまうのが悲しい。満潮時に町中水浸しになるのは住みにくかろう。

このレビューはネタバレを含みます

<小さな漁師町に暮らす二人の移民の静かな愛>

脚本・監督のセグレはドキュメンタリー映画作家で、初の劇映画。
屈原を奉るお祭りでは、蓮の形をしてロウソクを立てた灯籠を水面に浮かべるという風習があり、それを真似したベーピが、浸水した店の床にロウソクを浮かせるシーンがあった。
温かさとはかなさを併せて感じさせる印象に残る映像で、これがラストの弔いの形につながっている。
息子を故郷に残してきたシュンリーと、家族と離れて暮らすベーピ、ともに異邦人で孤独を埋め合うかのように寄り添う二人だったが、ムラ社会に根強い移民排斥感情による邪推と迫害によって裂かれていく。
この映画の素晴らしさは、ドキュメンタリー(社会性)と詩(芸術性)がうまく溶け合っていること、そして静謐な中に描かれる映像美。
あえて物足りなさを指摘するならば、シュンリーの背後にある組織、そこで彼女が置かれている境遇の説明が欲しかった。
でもやはり静かな秀作。
※映画のあらすじはブログ『偏愛的映画案内』をご覧ください。
Kakki

Kakkiの感想・評価

4.1
最初、つまらなさそうな麻雀のシーンからは予想だにしなかったのですが観終わっても余韻の残る映画でした。みんなの願いは同時には叶わないのですね。宇多田さんの誰かの願いが叶うころがエンドロール中頭をよぎりました。

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画。ストーリーも映像も、とにかく「美しい」。あまりに綺麗なストーリーで、リアリティに欠ける気もするんだけど、ヴェネツィアの街並みの映像の美しさが、そんなことをどうでもよくさせてくれる。

はっきり言って、ヴェネツィアの観光プロモーションビデオをドラマ仕立てにした感じの作品。だから狙いは、ストーリーよりも映像にあると思う。

この映画を観て、僕もヴェネツィアに行きたくなった。だからこの映画、よく出来た映画だと思う。観客にヴェネツィアの素晴らしさをアピールするには、これ以上ない作品。
 海辺の小さなお店で 繰り広げられる 出会いと
別れ。
 中国人 シュン・リーが 儚げで、抜群の存在感を
示す。中国とイタリアの組み合わせが、ひどく
異国的で新鮮。中国に対する偏見のようなものが
さりげなく描かれている。
 二人が かわす 心の交流が ひどく哀しい。
 屈原の詩がでてくるあたり、中国の色が
濃い。最後は 哀しい送り火だった。
映画の感想を述べる上でストーリーや音楽が良い、とか色々あるが、この映画に関しては、ただただ好き。そしていつまでも余韻が残る。キオッジャっていう所いつか行ってみたい。ずっと胸の奥にしまっておきたい作品。
本当に素晴らしい作品だった。イタリアのキオッジャという漁師町。そこに住む人たちは毎日ある酒場で憩いのひとときを過ごす。
その酒場に中国人のシュン・リーという女性が働きにやってくる。
常連客の老詩人べーピとシュン・リーはお互いに寂しい身の上にて、次第に心を通わせ、お互いに大切な存在になる。
でも良くない噂も飛び交い、二人の関係を継続することができなくなってしまう。
しかしながら…もうここからは書かないでおこう。
涼

涼の感想・評価

2.5
題名とパッケージ見てレンタル!
いきなり中国だしちょっと拍子抜けした。

ずっと和やかでいい雰囲気の映画だったけど突然グサッ!と来るようなつらいものがあった。
これは伝え方の問題もあるけどお互い子供もいるし受け止め方も大事やな〜って言うの見ててすごく思った。
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