アーレントはドイツ系ユダヤ人であり、抑留された経験も持つ。このような立場でありながら、アイヒマンの裁判に疑問を持ち、そこに社会学的な視点を取り入れた彼女の姿に、学者としての勇敢さを感じた。
アーレ…
アイヒマンが普通の人であるという怖さ
迫害をされた人が迫害をする怖さ
第二次世界大戦においての全体主義の怖さは充分に知っているつもりだったが、20年後のこの映画の内容もかなり怖い
「悪」は変化を…
相容れない理性と感情、細部分析と全体把握
ナチスドイツのユダヤ政策が極悪非道なのは論議する必要もないが、個々の〝職務実行者”を全て極悪非道の輩と見做していいかとなると思考の抵抗に襲われる人も少なく…
イスラエルのモサド(諜報機関)が、アルゼンチンに侵入して、身を潜めていたナチスの大物アイヒマンを捕らえた。
映像には、ガラスで覆われた席に警備員に囲まれて座るアドルフ・アイヒマンが映る。彼は、知的で…
タイトル通りアーレントが主軸で、アイヒマンやナチの部分はメインではない。文章を公表したことで、どのような炎上が生じたのかを知れた意味で良かった。ラストは圧巻だった。
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映画に関わらない…
このレビューはネタバレを含みます
とても考えさせられる映画。
ホロコーストの命令に対して、何も考えず忠実に実行した、ナチスドイツの勤勉な役人がいた。
ニュルンベルグ裁判で裁かれる彼を見た、ユダヤ系米国人哲学者のハンナ・アーレントは、…