何と言うか、すごい映画。
脚本も演出も練りに練られているけど、ハリウッド的なウェルメイドな劇とは対極にある、反映画的な作品。その点で、ちょっとヌーヴェルヴァーグ映画を思い起こさせる。実際、監督のアケ…
1400本目
2022年、世界中の批評家が選んだ「Sight&Sound」のオールタイムベストが10年ぶりに改訂
春に小津安二郎関連の展覧会があり、その時にランキングを知り、1位に選ばれたのが……
原題『Jeanne Dielman, 23, quai du Commerce, 1080 Bruxelles』(1975)
監督・脚本 : シャンタル・アケルマン
撮影 : バベット・マンゴルト…
長尺苦手なのにずーっと引き込まれてしまった。音楽一切無し。生活音のみ。
タイトルの名前と住所のシングルマザーの三日間。ひたすらきっちりルーティーンをこなす。思春期の息子の世話を甲斐甲斐しく行い、隣…
電気をつけて、消す
戸棚を開けて、閉める
芋の皮を剥き、煮る
息子の世話をする
近所の赤ん坊を預かる
男をとり、部屋で催す
その合間に買い物を済ませ、馴染みの店で珈琲をすする
定点観測による孤独な…
198分という上映時間、覚悟して行きましたが、3時間18分、長いと感じることなく、楽しく見ることができました〜♪
必死に考えたりもなく、人の日常を覗き見している感じなので、気楽に見れて、私が好き…
ほぼ斜めに入ることなく、正面からフィックスで捉えられた日常。そのワンカットワンカットは途切れることなく、連続したリアルタイムで捉えられている。この映画は日常の反復を描くが、その反復が澱となって積み重…
>>続きを読む好きですね。
こんな大胆な緩急の付け方をやってのけるシャンタル・アケルマン監督は案外大人しそうな見た目をしているのは、人は見た目で測れない面白さですね。分かりやすい刺激ばかりじゃ遊園地みたいなもので…