アゲイン 28年目の甲子園の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

アゲイン 28年目の甲子園2014年製作の映画)

上映日:2015年01月17日

製作国:

上映時間:120分

3.6

あらすじ

元高校球児、坂町晴彦(中井貴一)46歳。白球を追った日々は遠い昔。もはや仕事に張りはなく、一人娘の沙奈美とも絶縁状態。そんなある日、坂町を元チームメイト松川典夫の娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。坂町は彼女から、長年音信不通だった松川が去年の震災で死んだことを知らされる。彼女は父親の遺品の中に、チームメイト全員に宛てた27年分の年賀状の束を見つけ、なぜ毎年出さずにいたのか知りたいと願っていた。元高校…

元高校球児、坂町晴彦(中井貴一)46歳。白球を追った日々は遠い昔。もはや仕事に張りはなく、一人娘の沙奈美とも絶縁状態。そんなある日、坂町を元チームメイト松川典夫の娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。坂町は彼女から、長年音信不通だった松川が去年の震災で死んだことを知らされる。彼女は父親の遺品の中に、チームメイト全員に宛てた27年分の年賀状の束を見つけ、なぜ毎年出さずにいたのか知りたいと願っていた。元高校球児が再び甲子園を目指す<マスターズ甲子園>のスタッフとして働く美枝は、坂町に大会への参加を勧める。サビついたオヤジである坂町は「今さら」と断ったが、本当の理由は別にあった。28年前のある事件。坂町達が甲子園に行けなかった原因は美枝の父にあったのだ。父親の思い出を追い求める美枝と接するうちに、坂町は娘と向き合うことをせず、ずっと逃げてきたことに気付く。そして現実と折り合いをつけ、思い出を上手に諦めることで、自分自身を騙し続けてきたことにも。「あの夏」を越えて今、夢の続きが始まる。

「アゲイン 28年目の甲子園」に投稿された感想・評価

johnny

johnnyの感想・評価

3.6
家族愛ですね
何歳になってもスポーツで盛り上がれるって最高!
ごじ子

ごじ子の感想・評価

2.0
映画化したくなるような原作を手堅く映像化した、低予算地味系邦画の一つという認識で臨む。しかし予算と無関係にやたらチープで古臭い。28年前の真相が明らかになったところで特にカタルシスがない上そこからの話が長く、しかし話の上ではハッピーエンドのまとめに入っているらしく何でもかんでも全て時に唐突に時に大音量の音楽とともに解決と、まるで伏線のお片づけ状態。
山下の長打力が癖になる。
1塁まで全速力で走ることが、仮に負けた時でもしっかり負けることみたいな言い回しはなんか伝わった。
野球ドラマというよりは人間ドラマがメイン。
最後の波瑠の投球フォームもツボった。
HITOMI

HITOMIの感想・評価

3.5
元高校球児のおじさん達が、甲子園を目指すお話し。オーソドックスな演出と展開が今日の私には合わなかったみたいです(^^;
でも最後のキャッチボールで涙してみたり…
色々な方が出ているなかでも、門脇麦が光ってました。でも真実がわかるまで28年てねー(^^)
キャッチボールで絆を表現するありきたりな話だが、その中で深い過去と向き合うスポーツマンにはわかるストーリー。
歳を重ねても熱い思いを持ち続けたいと思った。どんな偶然でもそれを掴むのは自分次第だと感じた。
「ちゃんと負けて次へ進む」っていい言葉だね。
“ちゃんと負ける”ちゃんと負けて、次に進むこと。
自分がキャプテンで、負けている状況で甲子園出場を譲られたら…ありがたく頂戴していたかも😜
無言でも、心の通じ合うキャッチボールのシーンはよかったが、もう少し、娘の心の移り変わりが描かれるとよかったかなぁと…
きえ

きえの感想・評価

3.7
1つ前に書いた浜田省吾のライブ映画『旅するソングライター』のレビューでこの作品に触れたので、3年前の鑑賞ではあるけど自分への記録を兼ねてレビューします。

この作品の鑑賞動機は至って不純で、浜田省吾の主題歌を劇場で聴く事。なのに気付けば号泣に次ぐ号泣… それもそのはず。原作は安定の人間ドラマを生み出す重松清さん。元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会『マスターズ甲子園』を舞台にした原作『アゲイン』は映像化を前提に書いたとの事。

マスターズ甲子園の存在は私も含めておそらく多くの人が知らないと思う。少し紹介すると、2004年に神戸大学発達科学部により発足され、第2回大会から故星野仙一さん(ご冥福をお祈りいたします涙)が名誉会長に、第3回大会から重松清さんが応援団長に就任、更には浜田省吾さんが大会テーマソング『光と影の季節』と甲子園キャッチボール親子編・プログラムテーマソング『I am a Father』を提供するなど、年々多くの各界著名人が関わり大会規模を拡大している。

その大会を舞台に、暮らしを背負いひた走って来たお父さん世代にスポットが当てられる。夢見る頃を遠に過ぎ人生の折り返しをも越えた男達の前に横たわる理不尽な現実は、離婚、リストラ、親子の断絶…。「人生は思った通りにはいかないもの」と良くも悪くも諦めの境地に達した世代に、"夢のつづき"つまりそれは"再び"とか"もう一度"とか前を向くキーワードを与えてくれる応援歌的な作品。

人生はとかく"勝つ"事に重きを置いてしまうけど、実は勝つ事以上に負ける事は難しい。

「ちゃんと負けて次に進む」

このテーマを掲げ、精一杯やってきっちり負ける事の大切さを説く。勝つ事も負ける事も出来なかった過去と向き合う事は今更な事で、それが燻って自分の中に残ってる事さえ気付かぬフリで過ごす日々。燻りの大小はあっても一定層以上には共感出来る部分は多い作品かと思う。

そして人生には転機となる出会いや再会が必ず訪れる。

かつて甲子園を目指し白球を追いかけたチームメイトで、今やお互い不器用にしか生きられない父親となった男を中井貴一さんと柳葉敏郎さんがリアルな哀愁感で演じ、まだブレーク前の波瑠さん演じるチームメイトの娘との突然の出会いによって物語が過去へと動き出す。

高校時代の回想シーンは、福岡ソフトバンク監督工藤公康さんの息子・工藤阿須加さんと浜田省吾の『悲しみは雪のように』が主題歌だったドラマ『愛と言う名のもとに』で自殺してしまうチョロを演じ脚光を浴びた中野英雄さんの息子・大賀さんなどが演じている。

キーになるマネージャー役には和久井映見さん。ただし、中井貴一さんと柳葉敏郎さんと同級生と言う設定はちょっと無理がある。高島礼子さんとか麻生祐未さん辺りが丁度良い世代感だと思うが…

過去と現在を交差しながら、出会い、そして再会を通して封印していた過去の真実が明かされて行く。凍り付いた様に止まったままの時間をもう一度動かす… それは同時に夫婦だったり、父子だったり、友だったり、自分だったりと向き合う事でもある。中井貴一さんと波瑠さんのコンビネーションがとても清々しく静かに胸を打つ。よそ様の親から親心を知り、よそ様の子から娘心を知るって不器用ながらあるあるだなぁ。

人生物語でもあり、友情物語でもあり、親子物語でもある本作。
ちゃんと負けて次に進む…
人生を燻製にしてはいけない。

エンドロールで流れる浜田省吾さんの『夢のつづき』が心に染みてスコア加点!
脚色されすぎない、現実感の強い映像の中で、ふとした感動を与えてくれる作品。

負けることすらできなかった、っていうのは考えさせられましたね。

魅力的な役者陣の中でも、門脇麦の演技力が光っていた。

正直あまり期待してなかったんだけど、何これ、メチャ泣けるやん!!!波瑠ちゃん、何故そこで君がキレる??それ、逆ギレやから、、、っていうシーン
も多々ありつつ、門脇麦ちゃんの旨さが光りつつ、そしてエンドロールの浜ショーの声に更に涙を絞られつつ、、、、、。

やはり、重松さんの原作が良いんだろうな(原作未読だけど、、、、)
そして、中井貴一、ぎばちゃん、和久井映見、渋くて良い役者さん揃えてる。
何もかもが、アタシの年代にはツボ!!!!!


お風呂上がって途中から一緒に観てたチビは工藤監督のご子息工藤阿須加くん(サークルのテニスの試合で会ったことがあるらしい、、、)に目を引かれ、そしてやはりストーリーに惹き込まれ、自分の知っている風景に心打たれ、最後は親子で涙滂沱として禁じ得ず。

直球勝負、できれば良いけれど、周囲を慮るからこそなかなか直球って投げられなくて、拗らせてしまう。
人って、優しいからこそ、傷つけてしまうってこと、あると思う。
でも、そこに言い訳をせず、いつか正面から向き合えたとき、分かり合えることって絶対にあると思う。
“時間”という、大きく優しい力を借りて、、、、、。
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