アピチャッポン初長編。
台本無し。
監督自身がタイの国中を旅し、出会った人達に物語を紡いで貰うというリレー小説のような映画。
違う人間が次から次へと物語を紡ぐことで、ちぐはぐさや変化(面白さ)が物…
タイのとある村の人々によってその場その場で語られた創作を映像化するという面白い発想で撮られた映画。
老若男女が示し合わすこと無しに、ひとつの物語を作りあげていく。その過程それ自体を楽しむことができれ…
語り部という物語の原始の形を再現しているような。
語られる内容の突飛さもそうだし、それに抗するような映像も力強い。
劇中劇を解体するようなシーンも良かった。足の悪い子供役の子が立たないかなーと思って…
アピチャッポンらしさはかなり感じられた気がする。ここまでいい加減ってことはないだろうけど民間伝承のような題材そのものってこんな程度のことのようにも思うし、長閑な田舎と都会を双方捉えてるところとか。あ…
>>続きを読む冒頭、ストローブ=ユイレ『歴史の授業』的車中カメラ長回し。創作のドキュメンタリーがフィクションとの境界を曖昧に混乱させる。父親に捨てられた女。家庭教師の先生と足の不自由な生徒。セパタクロー。サッカー…
>>続きを読むアピチャッポンの映画はこれで4本目であるが、その中でもドキュメンタリー的な作りで、かつアピ・チャッポンの手法や主題がよく現れている作品である。
アピ・チャッポンが得意とするSF的な世界観を日常に…