語り手とカメラの相互関係を理解している。冒頭で語り手に伝える「嘘でもいいから何か話して」という言葉に始まり、それが紡がれることが「話」の破綻に導く。その破綻さえも映画(持ち味)にしてしまっているバラ…
>>続きを読むこの状態が悪すぎるフィルムであえて見るのがよかった。音もルックもわりと荒削りで一発撮りみたいな作品だったが、たとえふと旅先に出ても物語が編めるという希望がある。アピチャッポンと共に旅したら涙が出る旅…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
「世界の神話や昔話を分類して共通要素を抽出し文化を超えた人類共通の心的要素を探る」というような視点からは、真っ先に切り捨てられる「物語」。終幕とともに宙へ霧散するこの物語の、なんと美しいことか。映画…
>>続きを読む歪曲的な流転。あり得たかもしれないザ・ザ・コルダ。
"思案なんか一切やめにして、まっしぐらに一緒に世間へ飛び出しましょう、 あえて言いますがね、瞑想なんかするやつは、枯れた草はらのうえを悪魔にとり…
このレビューはネタバレを含みます
「両親に捧ぐ」
という一文がさいごに出てきて息をついた、だれかのためにこういう映画を撮れるってすごいとおもう、いろんな語りが出てきたけれどどれもとても良くて、でもそれは書き出すんじゃなくてわたしの…