やはりどうしてもその才気走り方と偶然撮れた一枚の写真から事態が動き出す様にはエドワード・ヤン『恐怖分子』を想起する。
電車での向かい合った座席、飛行機は『何食わぬ顔』で馴染んだものだし、結婚式には…
シャッターを押す度に時間が止まり、空間を断片化するカメラマンというキャラクターの特権性が支配している。作為に満ちた「写真撮影」が現実を歪める、濱口お得意の日常に見せかけた非日常。現像室に並ぶ写真はモ…
>>続きを読む丁寧さと危うさが共存するゾクゾクする映像の連続。CameraでCameraを撮ることがこんなにもフェティッシュになるとは...。画面のリュウと画面に映る画面のリュウ。Cameraという破綻した装置の…
>>続きを読む自分にはこれをきちんと理解するための引き出しがないな…こんなにディープな男の世界を見ることになるとは。暴力の重みと痛みが、これまで見た濱口映画と全然違いました。
そんなにコロっとなびくかどうかは別…
© Tokyo University of the Arts Graduate School of Film and New Media & Korean Academy of Film Arts 2010