ジャンヌ・ダルク裁判に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『ジャンヌ・ダルク裁判』に投稿された感想・評価

Juzo
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ジャンヌの処刑へと至る裁判過程を、実際の記録を基に構成した異色の歴史劇。
最後のジャンヌの祈り、そして火刑へと向かうラストショットは、説明を超えた痛烈さで胸を打つ。声を発しながらも、制度によって封じ…

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mshm
5.0
ブレッソンは色々な高尚なこと言ってるけど、普通にかっこよくて美しいのが好きなんでしょ

ジャンヌの台詞や表情の演技が上手いとは思うが所詮それらはわれわれの予期図式に該当するパターンでしかなく、わたしはそこから身体性までを導くことはできなかった。いま、そこにある身体はジャンヌが死ぬ直前の…

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このレビューはネタバレを含みます

黒い歩みから始まり、黒く焼け焦げた柱で終わる。そこから浮かび上がるのは何なのか?
ジャンヌ=フロランス・ドゥレの異端審問での悪辣な誹りから牢屋での孤独な様までを静かに反復し続けることで、彼女の(時節…

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ブレッソンの手と指の宇宙的交感(蓮實)は相変わらず炸裂していて、また禁欲の姿勢がとてもよく、ラストの虚構じみた神秘的な幕の閉じ方がいい

他なる映画とで濱口が何を語っていたか忘れてしまって…

ブレ…

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 ロベール・ブレッソンが描くジャンヌダルクの裁判記録を基にした映画
 苦手なブレッソン作品のなかでは好きなほうだった

 本当の基にしたのはカール・テオドア・ドライヤーの『裁かるる、ジャンヌ』だが、…

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Aoyoao
4.4

イングランドによる異端尋問の一部始終を64分に凝縮したロベール・ブレッソン監督の野心作。

実際の弾劾裁判記録に基づき、
ヒロインに華美な演技を許さず、
啓示を受けた信仰心の強い神の化身ジャンヌと1…

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5.0

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今にしてみれば、ジャンヌを裁きあぐねている聖職者たちはそれなりに矜持があるように見えてしまう。(現代の政治家はもっと悪どいことしてそうだから…) 穴から覗き見ながら苦心してる聖職者、なんかかわいい…

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「Gは神々しいまでに男そのものであり、Fは神々しいまでに女そのものであり(つまりモデルなのだ)、そこには何のトリックもない。トリックとは彼らの内に隠されてあるもの、表には出て来ない(露呈しない)もの…

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ドライヤーと同じく、裁判から処刑までを描いている。ブレッソンもドライヤーも自分の映画文法を確立した映画作家であるが、同じ題材でも、こうも違う作品になるのかと感嘆するしかない。

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