バーダー・マインホフ 理想の果てにの作品情報・感想・評価

「バーダー・マインホフ 理想の果てに」に投稿された感想・評価

かずい

かずいの感想・評価

4.2
70年代に起きたドイツ赤軍のテロ事件。最終的には内部崩壊していくのだけれども、政府の圧政を批判しながらテロを起こすことが正義なのか。
過激派は日本ばかりでなく当時の流行だったのかもしれない。
映画の中で印象的に映し出されるマインホフのある種の苛立ちが、どこかでカルト的テロリスト集団になってしまった彼らの「行動」が資本制社会や強権的国家がふるう暴力のやり方となんら変わらないのだということを彼女が知っていることを仄めかしているが、例えば現在のパレスチナやミャンマーで人々に向けられている暴力に遠くから関心を向けることしかできない私たちが自身を省みるときに、マインホフとはやや異なるものの、同じような苛立ちを感じるのかもしれないという意味で彼女が書いたものを読んでみたいと思う。
TAKA

TAKAの感想・評価

3.6
最初は反政府組織みたいなデモするくらいだったのが、だんだんテロリスト化していった気がする。これはもう終わりないような気がする。
とら

とらの感想・評価

2.3
シュタムハイム刑務所での法廷闘争が目も当てられない。素晴らしい。
かに

かにの感想・評価

4.0
「いやいやいや、あなたたちの言いたいことは分かるよ!?でもその方法は違うんじゃないの??」の2時間半…60~70年代は、こういう組織が世界中にあってそれぞれ活発に活動していたなんて、半ば現実味がないけれど、今似たようなことが起こらないとも言いきれない。
テロリストになろうとしてなったテロリストなんていないんだよな…理想を目指して革命家になろうとしたら傍から見たらテロリストだった、という話。銀行強盗や爆破が果たして革命と言えるのだろうか、本人たちは疑問に思わなかったのかな。
初期の主要メンバーの逮捕後に組織全体のポリシーやら軸がブレはじめる感じ、一緒にしていいか謎だけど部活とかサークルでのメンバー各々のモチベの差が積もり積もって活動に支障をきたす感じに少し似ている。RAFの場合、暴力性だけが増して収拾つかない感じになっていて最悪の展開だったけど。

題材の不安定さとは裏腹に人物描写と物語性と時々差し込まれる実際の映像のバランスの安定感が超良くて、面白かった。レビュー数めちゃくちゃ少ないし、もっと色んな人に見て欲しいな〜。わたしが、ドイツ赤軍はおろか戦後の世界史についてあまりに無知すぎるので個人的にすごく勉強になった。授業の課題のために見たので、それが無かったら絶対出会わなかっただろうなとも思う。
ドイツ文化の課題で観た。ドイツ現代史の理解度が深まる。主要人物や場所などがそのままそっくり再現度が高い。
来夢

来夢の感想・評価

4.7
これは是非観て欲しい映画のひとつ。
正義と暴力の増幅。
悪だと思って戦争や争いを始める人はいない。みんな最初は正義のため。ただそこに振りかざす力があればその暴力はどんどんと膨張していき、次第にはだれも止めることができなくなっていく。ドイツ赤軍の誕生から、主要人物の死までを描いた作品。
内容だけきくと難しそうな堅苦しい映画に聞こえるかも知れないけれど、かなり熱量高めでスタイリッシュな映像はまるでゴッドファーザーを観ているような高揚感を得られるし、同時に社会派実録ドラマとしての重厚さから、高揚感を感じてしまうことへの罪悪感すら覚えてしまう。
リーダーのバーダーは正義というには少し単純で、暴力的だし、余計な不良行為が多いし、力で解決するなんて、って思うけれど、それは今平和な日本にいるから思えることだろうし、本気で変えたいのであれば、行儀正しく丁寧に。で変わるはずもない。じゃあ暴力を肯定すべきなのかっていったらやっぱりNOだし。正義ってなんだろうね。
ドイツ赤軍は主要メンバーの逮捕で、徐々に統制がとれなくなって、次第に次の世代がテロリスト化してしまう。
日本で起こるような政治に対するデモにも似たような負の要素があるし、結局首謀者以外はどれだけの信念があってどれだけ理解してるのかっていったら、誰かの言葉を真に受けただけの人々や、ただそれが楽しいだけの人々ってのが多いように思うよね。デモそのものを否定するつもりはないけれど、行動をするのであればちゃんと自分の言葉で語れなければそれはただの暴力(言葉の暴力含め)でしかないってことは理解するべきだよね。

本作ではほんの少ししか取り上げられなかったミュンヘンオリンピックだけれど、スピルバーグの「ミュンヘン」でも本作のアンドレアス・バーダー役の人が同じバーダー役で出てるのと、「ミュンヘン」のほうがわかりやすくエンタメしてるので、入門篇として観ておくとより入りやすいかも。
KAIMAR

KAIMARの感想・評価

3.9
1960年代後半~70年代を中心にドイツを震撼させた極左組織RAF(ドイツ赤軍)の実録大作。近代ドイツ史で最もタブーとされるRAFの誕生から活動等が全て描かれている。 かなりヒッピー文化っぽいヌーディストが序盤出たり後半は活動内容が変わって行く様が楽しめたというより 考えさせられた。 何の思想を求め何ゆえテロや暗殺をしたか。。ー。。 150分とかなり長いがみる前に、少し予備知識であらすじや、ストーリーを見ておいた方がより一層、知れて映画は楽しめる。
ぐ

ぐの感想・評価

3.1
冒頭ヌーディストビーチからでびっくり。テロを非難肯定するでもなく事実として臨場感のある手持ちや追いのカットで表現。反戦の意識が暴力的な批判に直結するまでの個々人の背景が描かれておらず時代考証としての性質を見せたかったのではと思った。
あの頃は全世界的な流れだったのか
何故、最終的には武力闘争になるのか
知りたい。