雪夫人絵図の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『雪夫人絵図』に投稿された感想・評価

一縷の望みすらない凄惨な物語。それでも、映像はこの世のものとは思えないほどに美しい。そして上原謙はつくづく男前だけど、今回は全部お前が悪いからな、と思った。

1950年、日本、ドラマ、モノクロ。

旧華族の跡取り娘・雪(木暮実千代)には婿入り養子・直之(柳永二郎)と結婚したが、放蕩無頼で財産を蕩尽し京都に愛人を作るDV男。毛嫌いしながらも離婚も自立も出来…

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んま〜!あら〜!とか言いながら観ないと腹立ってしょうがない話。
ハッとするカット多数。
良かった。
aco
4.0

旧華族の娘である雪が、放蕩と浪費を繰り返す婿養子の夫に悩みながらも、彼の激しい愛欲に抗うことができずに苦悩する姿を通じ、社会の変化に適応できずに没落してゆく華族の悲哀を描く。

長回しによるワンシー…

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映画というのは分節→統合なわけだが、溝口のロングショット・長回しには分節化がなく、フレームの中は外と繋がってて、画面に映る映らないに限らず脇役から何から何まで現前して反射しあってる。
4.0
夫婦を極力映さないこと省略により一定の距離を設けることでこの物語を描かけている。家の中を走る久我美子と追従するカメラもいい。ワンカット内の画面の変化にハッとさせられる。

本当に全てのショットが美しくて、びっくりうっとりする。
話自体は気に食わず、ただひたすらお雪さんがかわいそうなんだけれど、ショットの差し込み方、花が落ちるなどの提示、本当に緻密につくられていて、一瞬…

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煙
4.5

傑作。木暮三千代のうなじ。雲海。柳。風呂。山腹。画面から切れる上原謙。歩く木暮三千代。蚊帳。揺れるもの全部、官能的に見えてしまう。花が落ちる。決別を告げた後、夫に追われ部屋に入って襖を締める直前に木…

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なんか色々妙にエロい作品。序盤から入浴シーンありなので…。勿論この時代にしては。

映像美はちょっと画質的に厳しかったが、メロドラマとして、はたまた女の一類型を描いた作品としては合点のいく佳作。女遊…

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a9722
3.7

ちょっとあまりにも夫の封建制、旧時代の表し方がひどすぎて、、
さらにそこに女の女ったらしい性のようなものも絡んでいて、少し気持ち悪い。
だけどそれを打ち消すような映像美😮‍💨
やはり俳優1人1人が魅…

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