ジメジメした人間の陰鬱さが気持ち悪い
登場人物がいくらもがいても結局主体性など微塵も見出せずに全てが霧に飲み込まれる、、
それにしても溝口の映画はショットの情感が豊かすぎて完全にその世界に持っていか…
序盤に久我美子が際どい格好を風呂場でさせられているが、作品全体とはあまり関係なく思えるが、久我の若々しい肉体とその周りを床まで浸す柔らかな水が、理性を蝕む肉体を持て余した雪夫人=木暮三千代とその彼女…
>>続きを読む熱海や芦ノ湖畔の稜線が美しく切り取られる一方で、夜とはいえ東京がどんより描かれ過ぎていて笑える。ロングの構図やカメラワークの上品さにも驚嘆するが、琴の演奏が終わると秋の虫の声が響く、不意に花がポトリ…
>>続きを読む木暮三千代のすばらしく艶めかしい身体!
溝口は、画面の中に配置される身体やオブジェがいかに振舞うのかを的確に捉える。
あのぼとっと落ちる花!
思わず「落ちた!」と叫びそうになった。
ラストの芦ノ湖の…
勿論直接描写なんてないのだが、木暮実千代が柳永二郎からのDVと肉欲、特に後者に支配されきってることがこれでもかと判ってしまう。
それにしても、柳永二郎とのアレが自我や純愛といった、人間の自立に必要…
世俗に呑み込まれ没落していく哀しい貴族の物語で、太宰も描いてきたモチーフだ。
柳永二郎のモラハラ夫はどこまでも憎たらしいが、抗えない女の性を木暮実千代が淫靡に演じる。濡場こそないのだが初期の日活ロマ…