雨の日は会えない、晴れた日は君を想うの作品情報・感想・評価 - 268ページ目

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う2015年製作の映画)

Demolition

上映日:2017年02月18日

製作国:

上映時間:101分

3.7

あらすじ

妻が死んで気がついた。彼女のことは、よく知らない。僕はあまりにも君に無関心だった―。 自らの感情とうまく向き合えない哀しみと虚しさを抱え、身の回りのあらゆるもの―妻のドレッサー、パソコン、冷蔵庫、そして自らの自宅までを壊し始めたディヴィス。 すべてをぶち壊してゼロにする―。 “破壊”を経て辿り着いた、人生で本当に大切なものとは―?喪失と哀しみ、そして再生への旅路を描いた物語。

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」に投稿された感想・評価

主人公に共感はできないし、ほっこりするわけでも、号泣するわけでも無いが、退屈せず後味も良い不思議な映画。

注目すべきはやはり主演のジェイク・ギレンホールなのだが、好演というべきか、怪演というべきか、はたまた妙演というべきか……。とにかく存在感がものすごい。

妻を亡くしたが負の感情が現れず、身の回りのものを分解するようになる男、という変わった役どころ。これが妻の死によって精神に異常をきたした、という役なら誰でもできる。しかし妻の死がきっかけではあっても、気が狂ったわけではない。頭がおかしくなったわけでもない。そんな、少しの大袈裟な好奇心、程度の精神の変化を起こした男を見事に演じている。

まさに目を離せない。そんな月並みな表現でしか表せないような素晴らしくかつ不思議な演技。

ストーリーの方も大きなオチがあるわけでもないが、後味はとてもよい。コメディ要素は皆無なのに、思わず笑ってしまうシーンもあれば、さらにずっしりと心にも残る場面もある。

本当に奇妙な作品だが、普通の映画を見飽きた人には是非ともおすすめしたい一作。
minacco

minaccoの感想・評価

4.2
思ったよりかなりよかった。
ジェイクギレンホールがとにかくよい。
妻を亡くして涙もでない冷酷な男かと思いきや精神的に壊れていく感じとかみていて切なくなった。
中盤のキレっぷりはかなりのもの。
町中をヘッドホンして歩く姿はかなりヤバイ人であったw
一瞬一瞬を切り取る映像や、巻き戻される周りの人たちのなか、1人だけ普通に歩く映像も印象的。
クリスを演じた少年(かなりの美少年)とのシーンもよかった。
妻への愛はなかったと信じ込んでいたけど、それに気づいたときの涙には変に感情移入して泣けた…
ストーリーの流れもよくラストも満足。
この邦題は原題よりよい。

まず、ジェイクギレンホールが最高。
『永い言い訳』がカルビーのうすしおとすれば、こちらはプリングルズのサワークリームオニオン。脚本も、映像表現も、主役も、子役も、濃い!
kaneko

kanekoの感想・評価

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自販機会社のムキムキの社長がjoy divisionのTシャツ着てて笑った
alpcpn2

alpcpn2の感想・評価

4.3
170330
糞ラブストーリーかと思いつつ見たけどジェイクギレンホール最高かよって映画。ナオミワッツと色恋沙汰にならないとこもすきだし息子役とのバディ感もすき

このレビューはネタバレを含みます

ジェイク・ギレンホールの演技を堪能出来る映画。
妻が亡くならなければ、彼自身あんな人間のままだったのか、しかし最後に発覚するやりきれない秘密から、すでに崩壊の危機ってのはそこかしこにあったんだろうな。
あれだけの金融マンなのに、手紙でクレーム、というアナログなやり方を用いたのも情に飢えてるという証だし。
既にこの作品を観た方曰く、本当に彼が壊れ切ったのは妻の秘密が発覚してから、という見方にしっくり。それまでのおかしな行動の一連や手紙も正しく壊れてなかったから出来たことなんだなぁと。
しかしナオミ・ワッツの息子役の俳優さん素晴らしかった。
話し方や仕草・出で立ちの「わかってらっしゃる感」、凄いなあれ。台詞にある「見た目は12歳なのに、行動は21歳みたいなの」をあんな見事に体現してるの気持ちいいわ。
少しロック齧っただけではあんな雰囲気出せないだろうと思う。ダンスシーンやドラムシーンもむちゃ素敵。やるせない日常の中で彼には音楽が必然だというのが痛い程伝わる。むしろ美しい。あとナオミの薄幸キャラの安定感・笑!
丁寧にエピソードをきちんと回収するのも恐れ入った。手紙も全部一から読ませて欲しい。
まち

まちの感想・評価

3.8
妻が死んで悲しいのかどうかもわからない。とりあえず全てを破壊してみる。破壊しながら自身は少しずつ再生し、全て破壊した後に妻への愛は確かにあったことに気づく。なんて不器用な男なんだろうか。
男のハイテンションなんだか狂気的なんだかギリギリのところをジェイク・ギレンホールがうまく魅せていたなぁと思う。ナオミ・ワッツと変に色恋沙汰にならないのもいいし、少年とのバディ感もいい。

とりあえず私も何かに迷ったらハンマーを振り回したい心持ちになりました。
や

やの感想・評価

3.8
ジェイク・ギレンホールの演技がファッキン最高な映画
音楽聴きながらリズミカルに動くジェイク面白かった
享楽

享楽の感想・評価

4.0
「妻に対する愛情を欠いていたおっとが彼女の死を契機に周囲の関係者達と関わりあっていくうちに愛情と畏敬の念を取り戻す」というのはここ最近で鑑賞した作品の中では「永い言い訳」と同様だ。
妻が死んだ これっぽっちも泣けなかったというわけである。
ジェイク・ギレンホールのカメレオン演技はまたもや見事なものだ。実際カメレオンが映像に出てきて笑えた。
彼扮するデイヴィスは優秀なエリート銀行員だ。妻に対して愛情を欠いている…訳ではないが、少なくとも配慮が足りていなさそうなことは冒頭のドライブのシーンと、彼女の死後彼が病院の自販機でm&mのピーナツ味チョコを買い落ちてこなかったことでクレームをつけていることから一般的に観客側は非情な男だと思うだろうが、その判断は直ぐに(180度まではいかないが)45度ぐらい転覆する。クレーム宛の手紙に妻が亡くなったことも含めて事実性を描写していることから、彼の不器用さが見て取れる。それに加え日々強迫的に数字(社会の数的変遷とでも言えばよいだろうか)に囚われている男だ。
少し映画の話から逸れて、個人的な印象を述べれば、私は女性経験が全くないので想像は想像でしかないのだが、現実的に結婚生活数年を経て倦怠期っぽくなっている夫婦間においては、いわゆる「妻が死んだ これっぽっちも泣けなかった」となる男は多いように思われる。今作におけるデイヴィスの場合、あまりに豊かな生活環境から何かに対する感謝の念というものを普段意識していなかった、妻の死後それに薄々と勘付いた彼が取った行動というのが破壊行為つまりモノの豊かさのおかげで人間性が疎外されていたことから、単純に彼の頭の中で なぜ大切な人が死んだのに泣けない?→モノの豊かさと忙し過ぎる社会のせいだ→ならばそれを壊したら泣けるだろうか という短絡的(だが愚かではないように思える)な図式が成立した上での内容だ。
いわゆる社畜と呼ばれる人間がカタルシスを炸裂させながら社会に対する鬱憤を晴らす、ということで、同じような鑑賞者にはエンタメ性も抜群で、なかなか奇妙な作品だった。
nero

neroの感想・評価

4.0
さすがにジェイク・ギレンホール 一筋縄ではいかない心の再生の物語・・・なんだろうなあ

原題の直訳は”解体” 義父のいう「心の修理も車の修理も同じ まず分解して点検して組み立て直すんだ」という言葉がキーとなって 手近な家電から家の解体まではじめてしまうが 狂気ゆえではない 無意識の再構築欲求なんだろう それは自分自身であり 義父・義母あるいは妻との人間関係までも含む解体作業なのかもしれない
触媒として働くのが一組の母子 このふたりがデイヴィスの鏡となる 息子(ジュダ・ルイス=すごくイイ!)に銃で撃たせるシーンは自分まで解体しようとしているみたいで切ない

ラストシーンは海辺に再生され 妻ジュリアの名を冠した回転木馬で笑う子供達 この看板一枚で一気に空気が輝く(ホントにそう感じたんだよ!) ジェイク映画とは思えないほど後味爽やか
 
邦題は車のサンバイザーに妻が残したメモにあった言葉 なぞなぞらしい 答えは”サンバイザー” だとしてもいまいち意味は分からない この妙に引っかかる感じは狙ってるんだろうか? 原題はあまりに余韻がないし これは配給も悩んだろうなあ
しかも情報量無茶苦茶多くないかい! 挿入される妻との思い出ショットに翻弄される

なんだか「お前は?」と問いかけられているようで 結構奥にズシンと堪える映画だった 愛情薄き既婚者だからかね?