はじまりへの旅の作品情報・感想・評価 - 213ページ目

はじまりへの旅2016年製作の映画)

Captain Fantastic

上映日:2017年04月01日

製作国:

上映時間:119分

4.0

あらすじ

普通ってなんですか?ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くに暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”を叶えるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシ…

普通ってなんですか?ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くに暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”を叶えるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシコまでは2400キロ。チョムスキー※は知っていても、コーラもホットドッグも知らない世間知らずの彼らは果たして、母の願いを叶えることが出来るのか…? (※ノーム・チョムスキー=アメリカの哲学者、言語哲学者、言語学者、社会哲学者、論理学者。)

「はじまりへの旅」に投稿された感想・評価

takeman75

takeman75の感想・評価

4.5
ポスターや予告の印象から、それこそウェス・アンダーソン風『リトル・ミス・サンシャイン』的なコメディを想像したが、さにあらず。これは文明や宗教、教育といった「我々を形成する物」への深い問いを促す、人間ドラマだった。
冒頭から実在の変人家族の生活を追った「ザ・ノンフィクション」アメリカ版の様な現実感と、ある種の「ヤバさ」に圧倒されるが、やがて彼らが出逢う「こちら側」の文化との衝突に、苦笑いするやら呆れるやら。当のアメリカ人観客は相当に気まずかっただろうなあ。まるで歪んだ鏡の自分を見る様な心境で。
しかし何を差し置いても本作の「魂」を担っているのは、父親を演じたヴィゴ・モーテンセンの圧倒的な存在感。この哲学者と狂人の間での際どい綱渡りを続ける父の心情の「底」に眠るものが見える、終盤の表情。間違いなく、彼のキャリア最高の演技だと思う。
ちなみに本作を観る上で、とりあえず 「チョムスキー」という人の名前に聞き覚えがない人は、事前にさらっと調べとくと、より作品のテーマが理解しやすい&笑えると思う。本作で提示される「宿題」の答えは容易には出せないが、ベースにあるのは誰しもが共感する「ファックユー権力」と熱いロック魂。間違いなく、傑作です。
ry

ryの感想・評価

4.0
『はじまりへの旅』かなり極端な生活と教育。それを大人ならともかく子供の頃からさせるのはどうなのかと。主人公の親父はサイコか哲学者か。「コレ説教臭い方向に行ったらしんどいな」と、思ったけどそれほどでもなく、ユニークでコミカルな所の多い映画でした。土台はシリアスではあるけど。(Captain Fantastic)邦題も悪くないけど原題の初見で謎な感じが好き。
あ

あの感想・評価

4.5

Filmarks試写会にて。

森に住む不思議な家族。父の教育で子どもたちは頭脳も身体能力も超一級、狩りも難解な読書もお手の物。そんな彼らが「普通の世界」へ旅に出る…その発想からしてもう最高。どんなものかとわくわくしながら蓋を開けてみれば、期待を大きく上回るぶっ飛び具合だった。小難しい単語やきっついジョークが多く出てきたけれど、それを言ってるのが子どもたち、というちぐはぐさがなにより可笑しかった。特に笑えたのは警官を追い出すシーン。子どもたちが余りにもしたたかすぎる。

笑いどころの多い一方で、全体として普通だとか変だとかみんなと違うだとか、そういったことについて考えさせられた。いくら難しい言葉を知っていても子どもは子どもな訳で、多感な時期ゆえにその狭間で揺れる子どもたちが印象的。

自分が恥ずかしく思えてくるほど、ベンと子どもたちから学ぶことが沢山あった。あんな風に日々全力で生きられたらいいなぁ。
O

Oの感想・評価

3.7

この映画は人物の眼に
よく感情が表れていると思います。
特に服装も言動も何もかもが
"普通"ではない家族に寄せられる視線、
目は口ほどに物を言うという言葉も
あるように、その眼に家族への軽蔑と
嘲り、好奇心が隠されもせず映って
いることに複雑な心境になりました。
それは国、宗教、人種、性など
人と違うものは悪いものであると
される世の常そのものですね。

この映画のタイトルである
"はじまりへの旅"は、
家族としての再出発であり、
個人の1人の人間としてのはじまり
であるように感じました。
山に籠っているだけでは
知り得なかったことを肌で感じ、
そして学び吸収していった子どもたちは
いつの間にか父親をも支えていく
ことの出来る人間へと成長し、
対等な家族へと生まれ変わったの
だと思います。
そして自らの意思で未来を選択し、
進んでいく為の"はじまり"が
母親が与えてくれたこの"旅"
だったのではないでしょうか。
親は子どもに何を与えて
あげられるのだろうか?
この映画の父親にとっては
1人で生きていくことの出来る力
だったのでしょう。
でも、やっぱり最後に残るのは
親から子への愛、そして
子から親への愛(家族愛)なんだと
思いました。

印象に残ったシーンとしては、
やはり子どもたちを祖父に預けて
1人バスに乗り泣く父親のシーン。
バックミラーを覗けばいつも
子どもたちの姿を確認することが
出来たそれにはもう、子どもたちの
姿は映っていない...大きなバスに
たった1人という対比も孤独感と
父親の後悔を助長しているようでした。
映画を観る際には是非、
子どもたちがいる時のバックミラーと
いなくなった時のバックミラーとで
注目してみるといいかもしれません。


この映画には
"人民に力を!権力にNOを"など
印象的な台詞と多かったのでそんな
ところも是非楽しんでみて下さい。

また、人間ドラマだけでなく、呼吸、
鼓動、風、雨、食事など色彩と音、自然
までもが五感を楽しませてくれる映画でした。
aipon

aiponの感想・評価

3.6
普通じゃない家族だけど、家族の幸せを考えるのは一緒。
笑えて泣けて笑える映画だった。服とか小物がかわいい!子役たちもかわいい。
GRAPiCA

GRAPiCAの感想・評価

4.0
はじまりへの旅(CAPTAIN FANTASTIC)を一足お先に試写会で。

散りばめられた家族への愛、ラストの奥さんへの言葉と" I Shall Be Released.”に。表は雨降りだったけど、いい夜になりました。
ぶみこ

ぶみこの感想・評価

4.5
松竹試写室で

そこには家族の原点があった。
はたから見ればNoであっても
家族にとってはYesなのである。

自問自答しもがきながら
家族はやはり家族なのである。

改めて家族の在り方を
教えてくれた作品である。

このレビューはネタバレを含みます

スーパーエリートとして嘱望されていたであろう両親と6人の個性的な子供たちの隔絶された小さな楽園に訪れる変革の物語です。生きていくのに必要な事は全て自分が授けていると自負する家族の羅針盤の父親とそれに応える子供たちは、ある事情で楽園から旅立つ必要に迫られます。そこで出会うものにカルチャーショックを受けたり、自信が揺らぐ出来事に遭遇したりしながら「家族以後」を意識していく流れは、切ないですが応援したくなりました。
iwi

iwiの感想・評価

-
へんてこ家族のおバカなロードムービーなんかじゃ無く、予告編の印象を素敵に裏切られました。
衣装も音楽も胸を鷲掴み。登場人物もキュートで魅力的。真面目で愛のある父。亡き母の存在も常に感じられた。彼女の映画と言ってもいいとおもう。この家族のこと、すぐに好きになりました。

教育や社会性についても考えさせられます。だれでも自分の人生を選べる。子供達はちゃんと大人になっていく。間違いに気付きながら旅は続いていく。結婚したくなりました。

ユーモラスで温かく、新鮮なところへ連れて行ってくれるロードムービーでした。filnarks 試写にて
kawaiikuma

kawaiikumaの感想・評価

3.8
子どもに必要なものとは 何か?を観ている間考えていました。
他人とのかかわり、バランス、親の愛情、どれも大事。
最後のシーンに 答えがありました。