主人公、どこかで見た顔だと思ってたら、オルフェの詩人だった。美男子なのに出番が少ないと悔やんでいたので、彼が活躍するだけでこの映画を見る価値がある。吐血している姿が似合う。
詩的な語りが時々入って…
退廃的?なポールとエリザベートの生活は、あまりに破綻しているのに、美しくてたまらない。萩尾望都の漫画や中条省平訳を読んだ時も、こいつらの生活はなんなんだ…と呆れつつも魅了されてしまう。
その時々の生…
2025年261本目
原題:Les Enfants Terribles
「それは同性愛か、近親愛かーー美しき姉弟によって繰り広げられる、危険な戯れ」
ジャン・コクトーの1929年の小説をジャン=ピエ…
1つ1つのカットにいちいち重みを持たせず、水が流れるようにサラッと展開していく。しかし、そこには「含みがある」というより、観客の側が「含みを感じる(生み出す)」ようなレトリックがあり、まるで小説を…
>>続きを読む流石は、コクトーの原作。
「美という特権は 美を認めない者にも働きかけるほどに強大だ」
「子供はすぐに最悪を想像するが それは想像の域を出ない 子供には死を直視できないからだ 姉妹の言葉で…
まず最初に唯一の欠点を挙げると、自分は登場人物に全く感情移入できなかったことだ。急に大声出すし、ヘラるし、泣くし、万引きし出すし、果てには自殺までしようとする。これは70年以上前だからなのか、欧州の…
>>続きを読むナレーションが鬱陶しい。詩の朗読を聴いているようだった。子どもには到底見えない面々のいろんな愛のさまはわかるんだけど、誰ひとり好きになれなくて面白みを感じなかった。
俯瞰撮影には、おやっ!なんか新鮮…
最初の雪合戦のシーンが1番美しい映像のピーク。そこに出てくる男の子となんやかんやなるのかと思いきや、そこからは一度も映像に出てくる事はなく、ラストはサスペンス展開なので最後まで不思議な気持ちで見た。…
>>続きを読むラスト10分の展開が良かったが、そこに至るまでだいぶ退屈だった。コクトー要素強め。
姉弟が精神的に子供っぽい・大人になりきれていない思春期のあの時期だからles enfantsなのか。二人が閉じこも…