ジャンコクトーが原作、脚本、ナレーションを務め、ジャンピエールメルヴィルが監督した恋愛映画。病気がちな弟を介抱する姉の話。
同性愛×近親愛というまさに偏愛すべきジャンルを描いた破滅的な作品でした。…
「破滅へと向かう」
互いに依存しあった姉と弟を描いた作品
互いに罵り合うような会話で作られる破滅しそうな2人の世界を描いていた。
◆支配的な姉と夢遊病の弟の、謎の出発は、夢の出発なのか、何かの…
メルヴィル監督の硬質な演出とジャン・コクトーの詩情豊かなイメージが融合した野心作だが、コクトーの支配力の強さを感じる作品だった。破滅に向かう子供部屋の死のイメージを幻のように描く幻想的な描き方は『オ…
>>続きを読む私もエリザベートになって人の恋愛模様をぐっちゃぐちゃにしたいな。コクトーのナレーションがちょっと入りすぎていて気になる。映画というより詩の朗読と演劇。メルヴィルの作品ではあるが、美術などコクトー色が…
>>続きを読む子供部屋という現実界とは異なる磁場が発生している場から抜け出せなかった彼らの行く先には、死のみが待ち受けている。フロイト的か、インセスト的な伝統文学かはさておき、テーマとしてもかなりポレミカル。コル…
>>続きを読む動きの少ないショットの連続と演劇的な観せ方で良い違和感が続く。ラスト30分は物語に合わせるように撮り方も揺らぎ始めて、最後まで美しい完成度。
姉弟の閉塞的な世界を守り、子供であり続けようとしたエリザ…