記録
【マラパルテ邸】
ゴダールにとって(古典的アメリカ映画のような)安定的なシステム、資金のなかでここまで私的な映画となったのは明らかに私生活の苦悩が反映されているからだろう。明確な主題を語る…
倦怠期の夫婦。映画作りに苦悩する監督。脚本を発注するプロデューサー。
モラヴィアの原作を、ゴダールが脚色監督、カルロ・ポンティが製作した作品。ラストはゴダールの「ウィークエンド」を想起させる。
高田…
このレビューはネタバレを含みます
ここでも色彩はとても美しいし、ロケーションも構図もとにかく美しいので目が嬉しかった。
ピンクとグレー、青系とベージュ系といった今となっては定番の色合わせも可愛い。
カミーユは愛でもあり、映画でもあ…
①主題がキツすぎる、、ポールがそこまで悪いことをしたとは、とても思えない。彼が失点に失点を重ねたことは間違いないが、結局勢いに任せて裏切ったのはカミーユでは?と思ってしまう。知性が称揚される現代社会…
>>続きを読む男には理解できない女心が素敵です。
何気ない会話も喧嘩でも、詩から引用するのがかっこいい。
資本主義、俗物や大衆ウケ。
それが人生、特に恋愛と絡むとここまで人生は壊れるっていうことなのかな。
愛…
僕今の人生感からして
正直誰にも感情移入できないけど
最高に大好きな作品!
何が起きてるのかもわからないし
これから何が起こるかもわからないけど
そんなフワフワした気持ちを
最後叩き潰されるよう…
通訳をするフランチェスカの役割が面白かった。言葉の意味が捩れ続ける本作を象徴するようなキャラクター。
シネスコの中で複数の人間達のカップリングが次々と変わるオープニングから、カミーユとポールという1…
これまで観たゴダールの中ではかなり分かりやすく、共感できる。相手に決定権を委ねるのは、優しさでも思いやりでも愛でもない。
とにかくロケーションが良い。カプリ島のマラパルテ邸も、ローマのアパートのイ…