中盤の口論シーンでは、ポールのコミュニケーションが下手すぎる、カミーユが軽蔑するのも致し方ないなと。
ただ、そんなポールもかつてはカミーユに愛されていたわけで、カミーユを愛するポールだからこそ、大衆…
どこを切り取っても美しい画。
絵画の連続のようであり、セリフの持つポエジーは画の持つ不思議な感覚と結びつき、離れ、カットは続いていく。
眠たくなってしまう、それは正直に言おう。夜中に小説を読み始めれ…
記録
【マラパルテ邸】
ゴダールにとって(古典的アメリカ映画のような)安定的なシステム、資金のなかでここまで私的な映画となったのは明らかに私生活の苦悩が反映されているからだろう。明確な主題を語る…
倦怠期の夫婦。映画作りに苦悩する監督。脚本を発注するプロデューサー。
モラヴィアの原作を、ゴダールが脚色監督、カルロ・ポンティが製作した作品。ラストはゴダールの「ウィークエンド」を想起させる。
高田…
このレビューはネタバレを含みます
ここでも色彩はとても美しいし、ロケーションも構図もとにかく美しいので目が嬉しかった。
ピンクとグレー、青系とベージュ系といった今となっては定番の色合わせも可愛い。
カミーユは愛でもあり、映画でもあ…
この映画は、2種類の「軽蔑」からなる二重螺旋階段構造を持っている。
一方は、経済的効果を追求する映画界に対しての「軽蔑」だ。それは言わずも知れたゴダール自身が抱いたアイロニカルな感情そのものである…