【見どころ】
① 緊張感のある会話劇。
② 人物の描写。
③ 繊細な演技。
④ それぞれの関係性。
【感想】
こんな家、1秒たりとも居たくない。
ルイが家を出た理由がよくわかる。僕もそうだったから…
家族関係の難しさはあくまで他人なのに血縁という厄介な繋がりがあることだと思う。
1番近いからこその気まずさや嫉妬や憧れ、期待等。
それらがあることにより、それぞれの地獄をぶつけ合う形になってしまう…
大好きだけど引退しちゃったからちょこちょこつまむことにしたグザヴィエ・ドラン監督作品
久しぶりに鈍痛くらった
家族の会話劇に終始
冒頭で示された「家族に死を伝える」という明確なゴールと、直後に流れ…
ママ『マルティーヌ』
兄 『アントワーヌ』
兄嫁『カトリーヌ』
妹 『シュザンヌ』
主人公『ルイ』
...ルイだけがほら、ね
...意味深なOP/EDの歌詞
...始まりと終わりの鳩時計…
このレビューはネタバレを含みます
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「理解できない
でも愛してる あなたを
誰もこの愛は奪えない」
「次は大丈夫だから」
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ただの独りよがりが招いた1日。
選ばれたのは居心地のいい不幸でし…
〝これが最後だなんて、僕たちは哀しいくらい不器用だった〟様々な愛の形がある中、最も難しいのが家族間の愛ではないかと、話し合うことの難しさが描かれた傑作。家族だから、血の繋がりがあるから、分かり合える…
>>続きを読むまず映像が好き。
フィルムの柔らかい感じではなく、デジタルシネマカメラのがっちりした画質で、そこに最初は惹きつけられた。
特徴的なのは、首から上のショットが多く、表情のつなぎで映像のシークエンスが…
このレビューはネタバレを含みます
生々しい〜…家族って1番近い他人なんだなと痛感する作品。
最後、「勇気が出ずに言えなかった」とかじゃなくて、兄貴怒らせて時間切れ、という感じなのがもう…。
言えなくて後悔するのはルイだけじゃなく…
会話劇メインで物語が進み、人物の表情を捉えたクロースアップが多用されている。劇伴がどれもキマってて監督のこだわりを感じるが、不意に流れる「恋のマイアヒ」の使い方はちょっと面白い。
ギャスパー・ウリエ…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual