「居心地の良い不幸よりも幸福を選べ。」
兄は頑張ってるし割と真っ当に生きてきた人だと思う。十数年ぶりに帰ってきて全てをぶち壊す、辛気臭い弟にキレ散らかしたくなる気持ちも分かる。
幸せを求めることか…
たかが世界の終わり、死が近づいているとき、そう思えたらどんなに楽になるだろう。死期の迫った有名劇作家ルイが12年ぶりに実家へ戻り、それを家族に伝えようとするが…。
グザヴィエ・ドランは久しぶりだった…
「理解できない。だけど、愛してる。この愛は誰にも奪えない。」
心に刻みたいセリフがあった。
分かりやすくはないけど、家族それぞれの思いがぐちゃぐちゃに入り乱れていて、それでいて綺麗にまとめ上げられ…
最も身近で一番遠く、私を守り、苦しめる“家族“もしくは“家“
歳が離れている妹はルイとの記憶がほとんどない。恐らくルイという存在を一番抱えてきたのは長男。もどかしいけど愛がないわけではない。(仏俳…
1番好きな映画
(マミーと並んで1番)
分かる人には分かる映画
繊細すぎる
ドランも全員に向けてじゃなく分かる人に向けてる
家族って愛情だけじゃない
家族だから憎しみあうんだよ
愛情あるから憎しむん…
【見どころ】
① 緊張感のある会話劇。
② 人物の描写。
③ 繊細な演技。
④ それぞれの関係性。
【感想】
こんな家、1秒たりとも居たくない。
ルイが家を出た理由がよくわかる。僕もそうだったから…
家族関係の難しさはあくまで他人なのに血縁という厄介な繋がりがあることだと思う。
1番近いからこその気まずさや嫉妬や憧れ、期待等。
それらがあることにより、それぞれの地獄をぶつけ合う形になってしまう…
大好きだけど引退しちゃったからちょこちょこつまむことにしたグザヴィエ・ドラン監督作品
久しぶりに鈍痛くらった
家族の会話劇に終始
冒頭で示された「家族に死を伝える」という明確なゴールと、直後に流れ…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual