このレビューはネタバレを含みます
町山智浩の『トラウマ映画館』で知った本作をようやく見ることができた。ジャン・ジュネ原案、マルグリット・デュラス脚本で「ふつう」の作品になり得るはずがない。火付けはするわ村を水浸しにするわ家畜の飲み水…
>>続きを読むブニュエル版『小間使の日記』を思い出す。放火や毒物混入が趣味のキチガイ女から見た閉鎖的な村人たちの生態観察。ジュネ+デュラスが提示するのは理由なき悪の有様。善性に忠実な者が聖人になるように、悪徳も徹…
>>続きを読むこんなご立派そうな女にも強烈な欲望があり、そのためには悪魔にもなってしまうという人間のこわさを、ジャンヌ・モローの諸行と顔つきで思い知らされた。
人間は肩書や見た目や生い立ちに惑わされて、黒を白に白…
屈折したこころが女性を悪女にかえる物語。
山間部の昔のフランスの小さな町の物語。ほとんどの人が農業や牧畜で生活する中、一人化粧をし着飾って、町の人からも一目置かれマドモアゼルと呼ばれる女教師。お高く…