見出された時-「失われた時を求めて」より-の作品情報・感想・評価

「見出された時-「失われた時を求めて」より-」に投稿された感想・評価

映像で確認して、アルベルチーヌのほくろの位置が永遠に動かなくなった。
qwerty6

qwerty6の感想・評価

4.3
based on the novel
《À la recherche du temps perdu》
Ⅶ:Le Temps retrouvé(1927)
by Marcel Proust(1871-1922)
Schumann
《Waldszenen Op.82》
Wagner
《Lohengrin》
3時間半近い文芸大作(もとはマルセル・プルーストで当然読んでません)。
もうこーゆーのはキツいですな。ラウル・ルイスもいつもより真面目に撮っててその分退屈だったー
どなべ

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2.0
プルーストの映像化
もう経験上、こういうコスプレみたいな時代劇は体が受け付けない
ふとした時五感から想起される子供時代の記憶(無意志的記憶というらしい)がサブテーマになってるんだけど、原作ではさておき映画だけ見てるとその要素いるか?ってなる(でもそれ抜くと上流階級の退廃的な色恋だけの映画)
フランス映画の嫌いな点が詰まった一本、ただしカトリーヌドヌーヴは美人だった
蹂躙

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4.0
よくやるな〜
原作読んでないけど、記憶の入れ子はうまく表現されていた気がする。還暦を迎えて原作読んだらまたこの映画をみよう。でもぶっちゃけあんまりハマらない気もするな、ユリシーズの方が全然好きだと思う

一つの場面である人物がいきなり年齢変わったり、変なオブジェがあったりなくなってたり、マルホランドドライブ感。笑

すごくへんだったのは、カメラが動いてるようで対象物の一部だけが独立して動いてる現象が何度かあったこと。自分の目を疑った。例えば、木の間からコンベール教会が見えるショットは、(カメラも動いてるけど)明らかに木を動かしている...。あとコンサートで観客だけ横滑りしてるショットもあった..。

顔認知が不得意で誰がマルセルか中盤までわからなかった
回想録みたいなもんなんだろうけどあまり入り込めなかった。長編の一部らしいからよくわからなかったのかな
CHEBUNBUN

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4.5
【『失われた時を求めて』の時間を捉えてみる】
先日TSUTAYA渋谷店に行ってVHS漁りをしていたら貴重な作品を見つけた。その名も『見出された時-「失われた時を求めて」より-』だ。お察しの通り、マルセル・プルーストの超が100個ぐらい付く程長い大河ドラマである。24時間あっても到底映像にまとめることの出来なさそうな本作は、様々な鬼才によって断片的に映画化されてきた。『バグダッド・カフェ』のパーシー・アドロンの『Céleste』(なんと監督デビュー作)や『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフの『スワンの恋』、さらには『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』シャンタル・アケルマンの『囚われの女』。本作は、日本ではあまり公開されていないが、100本近くの作品を作ってきたチリの巨匠ラウル・ルイスが監督したものだ。なんと、超大作の最終章を映画化している。ブンブンは、大学時代気取って愛読していたが、シャルリュス男爵が第一次世界大戦中の廃墟となったパリでSMプレイに明け暮れる『ソドムとゴモラ』の章を読んで満足してしまい、結局完読できなかった。『まんがで読破』でエンディングを知っているが、原作がどうなっているのかは知らない。果たしてどんな作品になっているのだろうか?


☆『見出された時-「失われた時を求めて」より-』あらすじ
死の淵に立っているマルセル・プルーストには時間がなかった。残された時間の刹那を絞り出して、彼は自分の人生を紙に書いて書いて書きまくる。フラッシュバックしてくるのは幼少期、まだサロンの仕組みなど知らなかったあの頃、シャルリュス男爵の一方的なモレルに対する恋、そして自分を取り巻く女ジルベルト、アルベルチーヌ、オデット...果たして自分の人生は果たしてなんだったのだろうか?プルーストは最期の力を振り絞って失われた時を求めていく...

☆見事な「時間」の具現化
『失われた時を求めて』の映画版はどれも入手困難で、VHSしか出ていなかったり、輸入という手段を用いても手にすることができない作品ばかりだ。本作も、AmazonでDVDを買おうとすると万は下らないプレミアもの。そんな中、以前同じくTSUTAYA渋谷店でVHSではあるが『スワンの恋』を観ていただけに面白い比較ができました。

『スワンの恋』は『失われた時を求めて』を最初から映画化しようとした。シャルリュス男爵が『オリエント急行殺人事件』のポアロ並にデフォルメされすぎていて世界観が崩れている上、順を追ってじっくり映画化しようとしてどうも原作が持つ「徒然なるままに」感がなくなってしまい、非常に退屈な作品だった。

しかし打って変わってこの『見出された時-「失われた時を求めて」より-』は、原作が持つ「時間に対する哲学」を映像ならではの表現でもって忠実に再現しようとしている。まず、プルーストがベッドで死にそうになりながら文章を紡いでいくところを映し出す。そして、そこをプラットホームにして、「人生」という大きな図書館からダイジェストでオススメなエピソードを抽出していく。だから、幼少期、少年の目から見たサロンの異様さからシャルリュス男爵がSMプレイに目覚めるところ振れ幅多く、また時系列ぐちゃぐちゃで展開されていく。まさに『メッセージ』で描かれていた時制なき世界は、ラウル・ルイスの手で既に構築されていたのだ。

そして、プルーストの走馬燈、想像、懐古目線で物語が紡がれていく様子を特殊な映像手法で表現していく。例えば、窓から教会が映し出される場面。かなりの違和感がある。そう、まるで『不思議の国のアリス』や『バンビ』の頃のディズニー映画のように、木や教会を1つのパーツに分解してレイヤー構造にする。そしてそれぞれのパーツを微妙にスピード変えて動かすことで、強烈に奥行きを強調させる手法だ。この演出により、まるで記憶の奥から探るように景色を思い出している様子がよく分かる。

また、原作は、それこそブンブンが文章を書く際、必ずと言って良いほど映画を引用することで感情や考えを表現しているように、絵画や彫刻、東洋芸術を引用している。それを単純に映して映像的優位性をアピールするのではなく、超至近距離に映したり、彫刻に絵画の残像を反映させたりと特殊な撮影技法を施すことで、走馬燈としての混沌を特徴的に表現している。

つまり、この『見出された時-「失われた時を求めて」より-』は、見事にプルーストのあの世界を演出しきった作品ではないでしょうか。確かに、2時間半のダイジェストって感じはする。話がとっちらかっていると言われたらぐうの音も出ない。でも『失われた時を求めて』に特別な想いを抱いているブンブンにとって、これぞ正解!観られてホントウに良かったと涙が出るぐらい感激しました。

P.S.
新文芸坐かアンスティチュ・フランセで『失われた時を求めて』特集やらないかな~

1.『スワンの恋』
2.『囚われの女』
3.『Céleste』
4.『見出された時-「失われた時を求めて」より-』

こんなプログラムでやって欲しい...(厳しいとは思うが...)
100 ?*200 ?*300 ?* My*Best*Movies *of *All*Time*Nomination
原作を読了すればもっと歓びを享受できるような作品だと思う。
長い話の最終章なので、この作品だけ見ても全体を把握するのは厳しかったです。
ただ映像はかなり素晴らしく、贅を尽くした世界が立ち現われている。(カルティエが全面的に参加している)

「時間」を独特の方法で映像化し、入れ子構造の様になっている。走馬灯が走る感覚というか、ちょっとこういう映像表現は見たことがなかった。
結構複雑に作られているんですが、凄く惹かれるものがあります。
主役のマルセル・プルースト役の人は素人らしく、顔が似ているというだけで抜擢されたそう。

監督のラウル・ルイスは100本近くの映画を製作しているらしいが、彼の作品はほぼ日本では流通していない。
他の作品もかなり気になる。

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