この世界の片隅にに投稿された感想・評価（★4.1 - 5.0）- 3ページ目

ほわほわした雰囲気ながら、テンポよく、もちろん（？）テーマも重いので、独特な印象が強い。

戦時下にあっても、暮らす人々は精神的に豊かに楽しく暮らしてたんだなぁ、と妙にリアル。

あと、のんが素晴ら…

現代とは大きく違う日本。今とは違う考え方、捉え方。当事者にしか分からないやりがいと悔しさ。
登場人物達の考え方全てに寄り添うことは今の私にはできない。
でもこの悲しく悲惨な歴史を繰り返さないために私…

直接的な原爆被害の様子や戦闘シーンを描かず、ただひたすらに広島と呉の人々を描くことによって戦争を批判する柔らかい凶器。
(もちろん怒ってはいるが)誰もアメリカへの批判を表現しないので、代わりに我々が…

日々の生活の温もりも、それが奪われていくまでもが淡々と描かれていた。たしかな取材に裏付けられていることが、ほのぼのとした絵柄でも迫るおどろおどろしさが感じられたのだと思う。ラストシーンの或る親子の残…

戦争はいろんなものを理不尽に奪い去る。それでも、人々の暮らしは続く、悲しいけどその感情に向き合うそんなストーリーでした。
頑張ろうと思えるような映画、ばあちゃんにもっとやさしくなれそうです。
運良く…

オッペンハイマーの舞台の裏で、あの夏の日、世界の片隅で懸命に生きていた人々がいる。
食糧も気持ちにも余裕がないはずの生活の中で、すずさんの朗らかな人柄に何度も救われる。嫁ぎ先の北條家の人々も優しく、…

建物疎開、配給、闇市など言葉では聞いたことのある歴史的事実がリアルな生活の中で描かれていた。
少ない食料ながら工夫して楽しく暮らすすずの姿が、戦時中も人々がただ悲観的に暮らしていたわけではないことを…

こうの史代は神。
すずさんへ共感させる描写が丁寧すぎて完全にシンクロしてしまうので、後半どんどんつらくなる。
腕の描写も苦しいけど、化粧品が割れる所がかなり心に来る。そんなささやかな事ですら許されな…