このレビューはネタバレを含みます
水道の水を止めるだけでも、全てのシーンが美しく、惰性のカットがただの一つもない。
四季ユートピアノの中尾幸世さんは、まったく性を感じさせない清純さなのに、こちらはあまりにも官能的でクラクラしてしまう…
少女崇拝文化、あるいは90年代・ゼロ年代的心象風景の完全なる源泉。庵野秀明とか岩井俊二とかの引用兼パクリ元。海、炎、線路、電柱、廃屋をモチーフとして捉えた表現や、手持ちカメラとジャンプカットの多用な…
>>続きを読む神秘的で危うい少女性の極致のような主人公。まさに90年代の篠山紀信の写真集(少女たちのオキナワなど)に出てくる少女のような…。そう思うと、時代を先取りし過ぎている。岩井俊二や庵野秀明にも影響を与えて…
>>続きを読む2017年12月鑑賞。
1回目鑑賞ではイメージの連続でよくわからなかったけど、最初と最後で男が女をおんぶするって構造を理解してもう一度見たら1回目イメージの連続だと思っていたシーンが全て物語になって…
主演・中尾幸世は演技くささが一切なく、画面から強烈な生の匂いがたちこめる。そのファムファタールっぷりは汚れた血のビノシュのよう。
「少女」性の神秘性と、この世のものではないどこか、夢の島との相性のよ…