わたしたちは水を纏ったいっこの骨。この乾いた大地でとりわけ美しく輝く星たちに彼らが魅せられるのは、必然だったのだろう。この力強い星たちの叫びが、彼らに希望を与えていたのにちがいない。
つねにその郷愁…
それでもなおキラキラしているおはなし。
拷問と虐殺の過去、宇宙の起源、人類の軌跡。それらが交わる光のノスタルジア、アタカマ砂漠。
あまりにも無謀な、しかし決して諦めない姿勢、そうしてそのすべて…
天文学者と、政府による虐殺で家族を失った遺族たち。
意外な組み合わせのようだけど、過去に痕跡を探し続ける姿は深いところでリンクしているように見える。
監督のナレーターが、遺族たちに寄り添うようで、と…
(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010