果し合いの作品情報・感想・評価

果し合い2015年製作の映画)

上映日:2015年11月07日

製作国:

上映時間:95分

3.6

あらすじ

庄司佐之助(仲代達矢)は生涯の大半を、兄が家督を継いだ庄司家の部屋住みとして過ごした、いわゆる厄介者。そんな彼の世話を焼くのは、現当主である甥の娘、美也(桜庭ななみ)だけであった。ある日、美也は大叔父の佐之助に自分の縁談の相談を持ちかける。想いを寄せる男に嫁ぎたいが両親は家柄の良い男を押し付けるのだと。結局断りはしたものの、怒った相手は、美也の想う男に果し合いを申し込む。それを聞いた佐之助は美也…

庄司佐之助(仲代達矢)は生涯の大半を、兄が家督を継いだ庄司家の部屋住みとして過ごした、いわゆる厄介者。そんな彼の世話を焼くのは、現当主である甥の娘、美也(桜庭ななみ)だけであった。ある日、美也は大叔父の佐之助に自分の縁談の相談を持ちかける。想いを寄せる男に嫁ぎたいが両親は家柄の良い男を押し付けるのだと。結局断りはしたものの、怒った相手は、美也の想う男に果し合いを申し込む。それを聞いた佐之助は美也の窮地を救うため刀を手にする。

「果し合い」に投稿された感想・評価

wifi3ro

wifi3roの感想・評価

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果し合いの助太刀を申し出た老武士の悲哀を感じる。作品としては中身が薄く時代劇ドラマとしては淋しい
学生時代ろくに本を読めない気質ではあったものの、藤沢周平と司馬遼太郎だけ読めた。本作は藤沢周平原作ということで。

監督は、最後の忠臣蔵の監督だそうで、記憶はあまり無いが高校生くらいの時に見て半泣きしたような、してないような。

監督はさておき、役者が仲代達矢御仁ということで。
仲代達矢と言えば、五社英雄の 鬼龍院花子の生涯。黒澤明の 乱。そして、大学時代衝撃を受けた小林正樹の 切腹。がベストアクトだと思っているが、本作ではいかに。
存在感はハンパない。


全体的にディテールが現代劇っぽく見えて、時代劇としての古めかしさが感じられず、物足りなさがある。
回想シーンの挿入も凡庸に感じてきて。
妙に寒く感じた。
山田洋次の藤沢周平は好きだったが、そこに引きずられすぎたせいかもしれない。
仲代達矢さんが魅せてくれた至高の時代劇ドラマ。

内容の印象は日本版グラントリノ。
落ちぶれた老人武士が過去に負った罪を未来を背負う若者に命を懸けて清算するといったお話。

何といっても仲代達矢さんの普段はポケーっとした雰囲気を醸し出し、いざというときは身体を張り剣気を爆発させる様子はさすがである。

最後の決断からラストシーンの幸せそうな顔には涙なしには観られない。

お恥ずかしながら仲代達矢さんを知ったのはセカチューのドラマから、
あのときは最終話で綾瀬はるかが亡くなる時より、
第三話の仲代達矢さんが亡くなる話の方がわんわん泣いた。
トチコ

トチコの感想・評価

4.0
情緒ありとても感動できる。主人公仲代達矢さんの演技があってこそのクオリティだと思った。
面白いんですが、仲代達矢さんって、常に花見歩いてるような雰囲気に、感じちゃうんですよね。
藤沢作品を演技力がある方がキッチリと仕上げてきたという印象の映画。
画面からそんなに泥臭さは感じないけれど、人生の悲喜交々を感じさせる仲代さんの演技がこの映画をより面白くさせてくれていると思いました。
その他の俳優さんも多分お弟子さんなのかなぁって思いましたけど、役者として素晴らしいレベルです。
演技とかそんなにわからない僕でも思わず引き込まれました。
特に最後の果し合いのシーンは生々しさを感じました。
仲代達矢大先生❤️

素晴らしい作品をありがとうございます🙇

藤沢周平原作シリーズ

厄介者の部屋住み佐之助、可愛い姪っ子の為に命懸けで果たし合いに…

その姿に泣ける

あんな演技が出来るのは
仲代先生しかいません

あの目力‼️
体から溢れる殺気

姪っ子と話すときの優しいおじいちゃん と、果たし合いに行く時の目が違い過ぎる‼️

良い作品でした✨✨
どりらかと言えば洋画を好んで鑑賞する私ですが、こんな作品をじっくりと鑑賞すると日本人で良かったなと感じてしまいます。

武家社会では家督の相続は長男と決められていた。次男坊以下の子息は他の家系に養子に行くか故郷を離れるしかない。そんな中、家督を相続できず実家に居候をする侍を“部屋住み”と呼んでいた。

そんな立場にいる老齢の侍を仲代達矢さんが演じている。そんな主人公のただ一人の理解者である甥の娘に沸き上がった縁談に絡んで、果し合いをしなければならない状況に・・・

好きな男がいる娘に政略的な縁談が起こる。その縁談を娘が断ると相手は娘の相手の侍に果し合いを挑んでくる。足の不自由な老武士は娘を救うために助太刀を申し出るが・・・

仲代達矢さんの表情が素晴らしい。先日鑑賞した“海辺のリア”と同様に存在だけで絵になる数少ない俳優さんです。愛する娘を見つめる眼と果し合いで相手と相対する目の演技・・・・

95分と丁度良い上映時間で満足させられた良い作品でした。
なっこ

なっこの感想・評価

3.1
恥ずかしながら江戸時代の武家に“部屋住み”なる扱いの人が存在することをこの作品に出会うまで知らずにいた。
武家には武家の苦労がある。冒頭から縁側にどかっと座ってどこかのんびりとした空気も残しつつ悲哀のある横顔の老人、仲代達矢。彼の悲喜こもごもの半生が、現当主たる甥の娘から相談ごとが持ち込まれるなかで次第に明らかになっていく。

愛らしい彼女の悩みは深刻だった。彼女の恋の物語と、かつての自分の若気の至りが生んだ取り返しのつかない悲恋の顛末とが、重なり合いながら物語りは展開していく。

老いた男の時折気が抜けたようにあげる笑い声はまるでピエロ。突き放すように笑う。己も、言葉も。あのときああしていれば、なんて己の未熟さをどれほど悔やんでも取り返せないことがあることを知り過ぎるほどに知っている。

武士という特権階級がお家を存続させていく為には、それなりの困難や犠牲がある。その中で思うように生きたいという個人の思いは、どこまで汲み取られていたのだろうか。
そういうジレンマは、いつの時代もどこの地域でも起こり得ること。その悲哀を、大事なものを失った過去の果し合いと、これから起こる避けられないもうひとつの果し合いを重ねながら見事に描き出す。

男も女も何と戦っていたのか。

果し合いや切腹。何事も刀で決着をつけようとすることを、現代の価値観から見れば、そもそも力で解決しようとするのがダメなんじゃないのなんて、思ってしまうけれど。この時代にはこういう倫理観を共有していたからこそ通る正義も起こる不都合もあったのだと思う他ない。それでも与えられた己の人生を、何を是として何を非とするのか、己で選びながら進むしかない。

役者仲代達也の存在感。

彼が演じることで役柄と物語に深みが与えられている。その顔を見ているだけで、勝手に物語を想像してしまうほどだ。それを堪能できる良いドラマだと思う。
拝一刀

拝一刀の感想・評価

3.8
『切腹』を見て以来、
仲代達矢ファン歴 50年 。

『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」を見て以来、
桜庭ななみファン歴7年。

なのでこの作品を見るのは
《必然》でした。

存分に楽しむことができました。
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