日本の悪霊の作品情報・感想・評価

「日本の悪霊」に投稿された感想・評価

画は強い(アップが多いのは気になる)が、演出はいかにもATG。好きでも嫌いでもない。『昭和残侠伝』のアレはビビる。アングラロリータ。フツーに娯楽映画としても作れると思う。
黒木和雄の実験精神溢れるロックな作品

早川義夫のラブ・ジェネレーションから始まる導入部から当時の日本映画としてあまりに斬新なものがあったし、佐藤慶の一人二役も途中からどっちがどっちの佐藤慶か曖昧になってベルトルッチの分身的様相を呈していてぶっ飛んでいたし、極め付けが岡林信康のアドリブ演技と唄も全く意味が感じられないのに劇薬的スパイスとして良い味つけになっていてとにかくロックだった

加えて中盤の肝となる事件の場面とそれをインタビュー的に説明する声が挿入されたシーンに代表されるように、画面と音の乖離があったり良い意味でリアリティに拘っていない録音箇所が目立ち、それがただのヤクザ映画にはない幻想性や超現実性を齎していて素晴らしく、この映画を他とは違う唯一無二の作品たらしめている

こういう固定観念に囚われない自由な映画が沢山あったATG全盛の時代は本当に良かったなと改めて思うのだけど、ATGが無くなって以降インディーズ作品においても自由性を喪失した映画ばかりになってしまったのは本当に残念に思うし、この映画みたいな奔放な作品がもっと増えたら日本映画も面白くなるのだけれど
闘争。闘争。闘争の歴史でしかないのだ。焼野原。戦争。埋立地。名もなき犠牲者。声なき声。埋もれたマグマがフラッシュバックする。昭和の原風景に生きる市井の人々の中に強烈なフィクションが強引に介入してきたと思ったら佐藤慶の二役の巧みさで何が嘘か分からなくなって。役割を与えられた人間はその役割に徹するようプログラミングされてるから巨大な力が利用するにはちょうどいいんだなあ。岡林信康の説得力たるや。土方巽も不気味だった。決して見えざる悪霊になっていた。ここまでダッシュで感想書いた。何か逃してしまいそうだったから。
中庭

中庭の感想・評価

3.0
例えば同期されていない間の抜けた咆哮の応酬と、手持ちで撮影された躍動感に満ちた身体のやりとりの分裂的表象。政治的な分派闘争をとらえようとする当時の黒木の映画話法の一つとして、積極的に用いられている。
お洒落で格好良くて1970年の日本にこんな映画があったんだなと感心してしまった。
P後輩

P後輩の感想・評価

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佐藤慶はいい。素晴らしい。
それ以外は終始イラつきっぱなし。特に終盤の『昭和残侠伝』の、とてもオマージュとは言えない中途半端なパロディには愕然とした。
実録ヤクザ映画をネタにした、変わった撮影しただけのクソアート映画以外の感想がもてん。

@シネマヴェーラ渋谷 35mm
初鑑賞。

ぜんぜん面白くない(ー_ー;)

白黒作品。
大きいのと小さいの…おっぱい2 種類。


   以上。。。。。(〃_ _)σ∥
未見の黒木和雄作品を遂に観れた。内容については省くが、フォークの神様岡林信康の存在感は圧倒的で、黒木のデヴュー作「とべない沈黙」から「祭りの準備」までの最盛期の中でも、いずれにも見劣らない傑作である。原作は高橋和巳の観念的左翼作品であるが、戦後の魑魅魍魎な闇と青春映画の爽快感を併せ持つ黒木和雄独特の世界観が見事である。
二人を演じる佐藤慶の一つの顔。内省的でナイーヴな勝手に被害者面しているいつものATG映画。
<妄執・異形の人々 文芸篇><<二人のゲーム>>
17:30開映(20:15開映『殺しのゲーム』併観)
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