Une sale histoire
パリのカフェのトイレに開けられた穴から、女性を盗み見ることにとりつかれた男について語る男が映し出されれる。モノローグを語るのはミシェル・ロンスダール。彼の語りが30分ほどで終わると、同じ話を別の男が始める。この男は、ユスターシュの長年の友人であるジャン=ノエル・ピックで、今度は聞き手も変わっている。第一部は35ミリで撮影されたユスターシュによって演出されたもの、第2部はドキュメンタリーとして撮ら…
パリのカフェのトイレに開けられた穴から、女性を盗み見ることにとりつかれた男について語る男が映し出されれる。モノローグを語るのはミシェル・ロンスダール。彼の語りが30分ほどで終わると、同じ話を別の男が始める。この男は、ユスターシュの長年の友人であるジャン=ノエル・ピックで、今度は聞き手も変わっている。第一部は35ミリで撮影されたユスターシュによって演出されたもの、第2部はドキュメンタリーとして撮られている。
記録
【穴】
これまたユスターシュらしい作品だと思う、批評精神が為すドキュメンタリーとフィクションの境界の崩壊。今でこそやっとドキュメンタリーがフィクションであるという認識が広まっているが、70…
ほんと不愉快ではあるけれども、見事に裏切られた。フィクションからのドキュメントなんだね。何を持ってフィクションと判断するのかとか、映画そのものの様式とか色々考えられそうな作品ではある。ただ、実際あん…
>>続きを読む同じ話を2回繰り返す。1部では"フィクション"として、2部では"ドキュメント"として。内容はとあるカフェで覗きを続けてた男の話。猥雑で倫理観の欠落した話ではあるものの、段々性のあり方という抽象的な話…
>>続きを読むなんなんだその話
でも映画なんだし常識的な話をされても困る。
フィクションとして再現したものと、その元となったドキュメントを連続して見せるというのは面白い発想。
フィクションが先に来るから、ドキ…
まさに「不愉快な話」。目の前で起きてないことでも話を聞いているだけで顔を顰めてしまうが、映画とはそもそも「目の前で起きていないこと」だという原点にも立ち返らせる。
『豚』と併映であることによって、…
ロンズデールさんが暗い顔で顔を地面に擦り付けながらトイレを覗くというバッドテイストな女性器ルッキズムに塗れた持論を展開して辟易してるのに、第二部では笑顔でドキュメンタリーとしてほとんど同じセリフで提…
>>続きを読む© Les Films du Losange