現代のポルトガルの政治状況を絡めながら千夜一夜物語のような構成でおとぎ話が語られるお話
造船場の閉鎖や労働者のリストラ、スズメバチの被害などの現在のポルトガルの様子をドキュメンタリーのように描いた…
ミゲル・ゴメスは、ポルトガルの現在を捉えたドキュメンタリー映画と、空想の中に飛び込むファンタジー世界の両方を撮りたいと思った。その結果、フィクションのような演出を携えてポルトガルの社会問題を描く、奇…
>>続きを読む【第68回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『熱波』で知られるポルトガルの映画作家ミゲル・ゴメス監督作品。「千夜一夜物語」の映画化は数多くあるが、本作はその構成を借りて全く別の物語を語っている異色作。全…
『熱波』も好きだったけど、全然違った趣でこういうシュールな、陰陽でいえば陽のタイプの映画も撮れるんだなあ、と。一応キーワードでつながりはありつつ、関係があるとも思えないシークエンスが連なっていく。特…
>>続きを読む現代ポルトガル、造船所の閉鎖とスズメバチの被害により混乱を極める同国の色々を、千夜一夜物語のテイを借りて描いた作品。
はじめは実際に大量解雇にあった人々やスズメバチ被害に対する対策を描かれるドキュ…
造船所の大量リストラとスズメバチによる養蜂への深刻な被害が結びつけられ、そうした問題を如何に語るかという監督自身の思索がそこに乗っかってくる。画面上の身体を欠いた匿名のヴォイスオーヴァーと語り手のヴ…
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