これは映画ではないの作品情報・感想・評価

「これは映画ではない」に投稿された感想・評価

映画製作を禁止された監督が映画ではないを言い訳にして映像を撮る作品
どこまでが映画であるかないかなんて決められない訳で、そこを突いた子供みたいな皮肉っぽさがあるのが良かった記憶
映画制作を禁じられたパナヒ提示した、自身の不屈の精神と飽くなき創造力。

以降も様々な手段を駆使して映像作品を発表するパナヒの姿勢は、まるでもっと自由な発想で映像を撮るべきと我々に語りかけるよう。
Makotian

Makotianの感想・評価

3.0
映画として面白いかと言われれば「映画ではない」のだが、「それほどでも」と答えるしかない。でも、映画監督の頭の中身がどうなっているかを知ることができる貴重な映像。テープで区切っただけの空間でも、そこに「映画」を立ち上がらせることができるのには驚嘆。
ジェイ

ジェイの感想・評価

4.1
20年間の映画製作禁止をイラン政府から告げられ、自宅軟禁となっていたパナヒ監督の自宅での1日を撮ったもの(という設定)。
本作のデータはUSBをケーキに隠してカンヌに密航されたとのこと。

叶わぬ「映画製作」に対する想いを語る「室内劇」となっており、製作することのできなかった「室内劇」の脚本を再現しようと試みる。しかしながら「読むことで伝わるのなら、なぜ映画を作るのか」と言い、それも途中で辞めてしまう。映像の再現性の重要性を投げかける。

テレビのニュース映像で流れる3.11の津波の映像をじっと見つめるパナヒ監督の姿には、なんとも言えぬ悲壮感が漂う。
映画政策を禁止されたパナヒ監督が政府から隠れて撮った映画。
パナヒ監督の内心的な心情が中心だけれど、この普通の日常感が小津っぽい映画になり得てる。
disney

disneyの感想・評価

3.5
こういう映画は初めて。内容、映像を把握するのが大変だった。おじさんとイグアナの生活を観させられてびっくりした。
どこまで演出なのかわからない。
映画じゃないと言いつつ映画になってしまっているのも最高。
昔の作品の鏡を見せながら言ったセリフが印象的だった。
政府から二十年間映画作りを禁じられた監督の紛れも無い映画。
数年前に一度しか観てないんだけど、今でもたまに鮮明に思い出す。
ドキュメンタリー映画ではあるものの「もしかして脚本が存在しているのでは」と思わせる不思議な映画。いや、これは映画ではない。
324

324の感想・評価

4.5
混沌としているかと思いきや、「内と外」という核があるものにキッチリ仕立ててあることに驚く。
唯一無二のオリジナリティであるが、キム・ギドクが自ら引き籠って自撮りした『アリラン』を想起してしまう。

エレベーターのシーンが最高にワクワクする。ただゴミ回収に来た青年と1階ずつ降りるだけなのに。エレベーターのシーンにおいては映画史上最高なんじゃないかな。
「これは映画ではない」というタイトルから「映画とは何か」を逆説的に問いかける作品。


フェイクドキュメンタリーなのかどうか明確ではないが、そこの線引きはして欲しいという考えなので、そこだけ。
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