ローマ法王フランシスコの作品情報・感想・評価

ローマ法王フランシスコ2018年製作の映画)

El Papa Francisco, un hombre de palabra/Pope Francis: A Man of His Word

製作国:

上映時間:96分

3.9

あらすじ

「ローマ法王フランシスコ」に投稿された感想・評価

「少し質素になること」
少女から何故、贅沢をしないのか?の問いに法王は貧困問題を引き合いに、これ程いきすぎた貧困は恥だと言う。
そこで、上記の言葉が出てくる。
全員で少し質素であることを考えてみないかと。
宗教云々ではなく、もっともだと思う。

私の悪の一つに、人にも自分の善を求めてしまう所があると思う。その事にも触れており言葉がしみる。
ohno

ohnoの感想・評価

3.6
キリスト教徒でもないし、知識もないけど、ないから?自分の知らない考えを得ることができた。

耳を傾けて出向いて…キリスト教のまさしくトップだた。

人間は地球の支配者ではない
自分がしてほしいことを相手に与える。
シンプルな美 笑顔とユーモア
cov

covの感想・評価

4.0
大切なのは対立ではなく対話。

誰とでも気さくに話されるローマ法王フランシスコは、バスや地下鉄を使うなど質素な暮らしを好み、謙虚な性格で親しまれています。
インタビューでの教皇の言葉はいたってシンプル。貧困と富の不平等、環境・社会問題といったさまざまな難題に、ときどき笑いを織り交ぜながらストレートに応える姿。信者ではないけれど素敵な法王だなと思いました。

心の美徳についても語られていた法王。
他者の人生の助けとなるもののひとつに美の表現があると。芸術家に限らず我々でも、日々の生活のなかで、ひとの気分をよくし、より幸せにすることができる小さな美があるとしたら……

それは「笑顔」と「ユーモア」。

笑顔は心の花ですとにっこり微笑む教皇の笑顔に、手を合わせてしまった。
感謝!
020/172作品目
□物 語 ★★★★★ ★★
□配 役 ★★★★★ ★★
□演 出 ★★★★★ ★★
・テ ン ポ ☆☆☆☆☆ ☆☆
・喜怒哀楽 ☆☆☆☆☆ ☆☆
・ドキドキ ☆☆☆☆☆ ☆☆
・雰 囲 気 ☆☆☆☆☆ ☆☆
・エンディング ☆☆☆☆☆ ☆☆
□映 像 ★★★★★ ★★
□音 楽 ★★★★★ ★★
Ken

Kenの感想・評価

3.7
2020年131本目。
フランシスコ法王のドキュメンタリー作品。
僕自身はキリスト教ではないし、宗教に関する知識は皆無です。
そんな僕にとってこの作品は、フランシスコ法王についてと言うよりも、キリスト教の偉いおじさんから見た世界に関するドキュメンタリーに見えた。

このような考えを持った人が法王になる時代なんだなって思った。国際化などによって発生する歪みに対して、人間として根本的に大切なことを思い出させられる。
いろいろな問題があるけど、人に考えを押し付けないとか、人の自由とか、耳を傾けるとか、作中では"シンプルな美"という言葉も出てきたが、本当に基本的なことを思い返させられるだけ。
でもそんな人が世界に必要だから、この人が法王になっているのだろう。



作中には結構生々しい映像もあった。ゴミの山でたくさんの人たちが物を拾ってるシーンとか、難民の船が難破するシーンとか。改めて見ると衝撃的だった。世界にはそういう問題が山ほどあるってことを思い返させられた。
ラスト直前は、トランプやプーチンなどの映像も挟みつつ、世界の危機感を感じさせられた。

しかしラストシーンでは、笑顔とユーモアの大切さを取り上げる。素敵な締め方だった。

この作品を見終えてキリスト教っていいな、ではなくてフランシスコ法王の原点に帰るような素朴な考え方が素敵だなって思った。
ゆりな

ゆりなの感想・評価

3.6
「パリ、テキサス」のヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー映画。

「2人のローマ法王」がとても良かったので。冒頭で今のローマ法王が誕生するシーンが出てくる。去年、広島にも来ていましたね。世界各国を飛び回り、変革と貧困について優しく訴えかける法王フランシスコ。

バチカンの街並みも教会の外観も中のフラスコ画も。全て綺麗でため息。夕方から夜のバチカンも素敵。プロジェクション・マッピングが映し出されるシーンがあるんだけど、実際はさぞすごいんだろうなぁ。
聖フランシスコの再現VTRがモノクロだけど、なんだか美して泣ける。「君の名前で僕を読んで」みたい。

イタリアの拘置場では「初めて教会に聖人と認められたのは誰だと思いますか?囚人です。」と言い、アメリカの矯正施設では「生きるということは汚れた道を歩きながら、足を汚すことなのです。」と言い、貧困だけではなく、まだまだ男尊女卑の社会についても訴える。
日本、安倍政権がどうとかやってる場合じゃない。マジで。
ichita

ichitaの感想・評価

4.1
あなたは孤独ではない。

私はクリスチャンではないけれど、ローマ法王の言葉は優しく深く心の奥に届きました。

笑顔とユーモア。忘れまじ。
ミリ

ミリの感想・評価

-
移動するパワースポットをヴィムが追った純朴なドキュメント
今聞きたい言葉ここにあり
Poniha

Ponihaの感想・評価

3.8
この作品は地球上の様々な人種、宗教、貧しい人たち、罪を犯した人たち、全ての人たちは一つの家族であるという信念のもと、弱い人々に寄り添うために世界各地を飛び回る教皇フランシスコの姿が描かれます。その中でも、特に印象に残ったのは、刑務所で囚人の足を浄め、その足に口づけをする彼の姿でした。私は今まで足を浄める司祭の姿、まして教皇自身が足を浄める姿など見たことがありませんでした。生きるということは、泥にまみれた人生の道のりで足が汚れていくということ、だから浄めるのだと。

幸せになる美とは2つ、笑顔とユーモア。教皇フランシスコが毎日祈ってるお勧めのユーモアに溢れる「上機嫌になるための祈り」は聖トマス・モアの祈りだそうです。世界中が見えない敵COVIDー19に対して閉塞感を抱いている今こそ、ふさわしい祈りだなと思いました。

聖トマス・モアの祈り
「主よ、食物を消化する力と、食べる物をお与えください。健康なからだでいられるようにしてください。純粋な心をお与えください。良い物を大切にすることを知っている心。悪を見てもおじけずに、物事をあるべき姿に戻すすべを知っている心。退屈せず、不平やため息もつかず、嘆くこともない心。そして『わたし』というこのやっかいなもののことばかり考えずにいられる心をお与えください。主よ、冗談を言って、人生にわずかでも喜びを見いだし、その喜びを他の人々と分かち合うことができる恵みをお与えください。」
ちろる

ちろるの感想・評価

4.5
ここ最近で一番観る意義のあるドキュメンタリーだと思った。
これを挙げてくれたNetflixさんありがとうございます。

私は幼稚園から大学までカトリックで、教会も聖書も普通の人よりは少し身近だった。
そんでもって子供の頃先生に教わったのは、
「この地球上でもっとも偉いのは天皇でも、アメリカの大統領でもイギリスの女王でもなくて、バチカンにいるローマ法王だ」
という事。
「へぇーあの頭になんかのせてるおじいちゃんがこの世界でのけんりょくしゃなのね。」
って子供なりに理解しながらも実際は洗礼はしなかった。する気もなかった。
「信じるものは救われる。」ってなんだ?
経験なクリスチャンじゃないと天国いけないとか何?と疑問に思ってたし、映画で腐敗しきったキリスト教がテーマの作品を結構見てしまったからなのかもしれない。

ガチガチに規律で縛った厳粛なカトリックから遠ざかって何年か過ぎてから2013年、私は忘れかけていたバチカン再び興味を持つことになった。
コンクラーベで選ばれたのは初の南米出身の貧しい家庭から育った、ベルゴリオ。
激動の時代に過去に沢山の痛みを抱え、最もリベラルな視点彼が奇跡的に世界の頂点に立ったのだ。

未だかつて世界中がここまで「ローマ教皇」に熱狂したことなどあっただろうか?
腐敗した聖職者たちに反感がつのり、その存在の意義さえも崩れかけていた時代に突如と現れたベルゴリオ(現フランシスコ)。
彼は世界中どこにでも快く向かう。
スラムの地域の貧しい人々に心を痛めながらハグをする。
イスラム教難民をバチカンに招き入れ住まわせたりもする。
どこの国かも、宗教なにか、セクシャリティーの差別こだわりは本当は必要ない。
皆さん武器も憎しみの心も捨てて、汝の敵を愛してくださいと訴え続ける。

強烈に彼の想いが伝わったのは中でも刑務所で囚人たちにその手で足を洗いその足に心からのキスをしたシーン。
それは、罪を犯した人の汚れた足は洗い流さなければいけないとしても、清めた足になった彼らに居場所を与えて欲しいと祈る。

薬物乱用、盗み、時には殺しどれも許されないことだけど、どうか許しを乞う時間を与えてあげてほしい。
(権力や地位によって弱者を搾取する罪人は別として)
憎むべきは彼らをそうさせた、心の傷や弱さ、そして貧困なのだから、心を洗い流せば社会に戻れるという世界になぜならないのだろうか?と理想主義の聞き過ぎた現代を嘆く。

またこのドキュメンタリーの興味深いところは、フランシスコ会の創設者でもあるアッシジの聖フランシスコの再現映像を並行して見せて、「聖職者」とはなんぞやの真髄を分かりやすく見せてくれているところだ。
そして、人を愛し、そして地球の恵みを愛し、自らは貧しい生活を徹底させる現フランシスコと、聖フランシスコ2人の姿を同時に見せる事で、暗に彼こそがアッシジの聖フランシスコの生まれ変わりなのではと監督が示唆しているようにも感じたし、少なくても彼の後ろにアッシジの聖フランシスコの面影を感じたのだろう。

現フランシスコ教皇の投げかける言葉は聞く人々に想像力を持たせて、このままの汚れた世界をなんとかしようと思わせるモーターのような力がある。
彼がカメラに向かって真っ直ぐ語りかける映像は、まるで彼と対峙しているような気持ちになり、キリスト教信者になれなくても彼のことだけは信じようと思える。

「ローマ法王になるまで」も、「2人のローマ法王」もどちらも素晴らしい作品だったけれど、就任後の彼の偉業を知るにはこれが1番だし、映像としても巨匠ヴェム・ヴェンダーズが独自の視点で愛を込めて撮影したこちらが一番見応えがある。

この世の中の必要なものは笑顔とユーモアと言い切った彼は、確かにどんな時もその言葉の通りいつでも心からの笑顔を咲かせ、スピーチにユーモアを混ぜていた。
あの無邪気な笑顔。
好きすぎる。

彼がこの激動の時代に世界のトップに立ったことに、何らかの意味があると私は思いたい。
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