苦い青春映画の傑作。1970年代なら藤田敏八監督の『八月の濡れた砂』へと繋がる部類の嚆矢だ。
わりきった「現代」カップル(当時の)に見えて、変わらない焦燥や不安も描き、その行方もリアルに描く。
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前作の愛と希望の街と、主題は変わらない。今作では貧困層の繰り返される行為がハト売りではなく美人局にとってかわった。しかし結局は同じことで、その行為からは逃れようにも逃れられない。お金がないからだ。前…
>>続きを読む若者たちのやり場のない衝動を、当時の世相と絡めて描いた作品。
一方的な視点での長回し演出や水に浮かぶ丸太の美しいショット、斬新な編集などが松竹ヌーヴェル・ヴァーグたらしめていて、非常にエネルギッシュ…
若者が後先考えずに無茶やって破滅する。終戦15年で安保闘争の只中という時代が2人の衝動に影響を与えてるっぽいことは作中でも語られるけど、その後のアメリカン・ニューシネマとかも含めて古今東西よくあるタ…
>>続きを読む60年安保の頃の若者群像
その頃の東京の景色なんて、多分東京タワーくらいしかないのかも知れない
ピラミッドにも買いてあるという「近頃の若い者は〜」の1960年版
いつの時代でも若者は刹那的に見える…
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