貫井徳郎の原作も衝撃的で毒のあるミステリだった。当方はあの作品を初めて読んだ時身を焦がすような衝撃にやられた故、本作の映画化には偏見があった。
「どうせ体よく原作をまとめて小綺麗に映画化したんだろ」…
このレビューはネタバレを含みます
きゃー。大好きなやつだこれ。
満島ひかりは不幸がとびきり似合う女優だ。
各々の愚行が人間臭くていい。
そこから導き出される答えは途中から薄々気づいてしまったけど、私はあの兄弟の狂愛、羨ましいと思った…
みんなが持ってる小さな悪意に、みんなが抗わずに従っちゃうとこうなるのか…と思った
なので、そこまで胸糞悪くはなかった
福田村事件とかさまよう刃みたいに、なんにもしてない人が惨殺されて、その犯人が正…
愚行
会話の中で引っかかる、この人ってちょっとなんか、、、を散りばめている
その欠片を拾い集めると集めていたあなた自身の物語なのかと分かる
バタフライエフェクトのように広がる一つ一つの発端から…
終始暗いですが、内容に引き込まれて観入っているうちに、「えっ終わったっ!」って感じで笑
タイトル通り内容はずっと「愚行録」でしたが、始まりと終わりのバスのシーンは主人公のなんらかの変化を描いている…
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