私はさっ急に腕時計を買わねばならない。
家の中に張り付いているような、それとは全くの別物である。
腕時計とは、小宇宙への旅行であり、支配からの脱却であり、一人で生きるという決意である。
腕に時計を巻…
好きなカットだけで出来上がってる。それぞれのカットが、小さかった頃に父の田舎の東北に連れられていった記憶、自分がよく知っていた頃と地続きな新宿駅東口の風景なんかと共鳴する。理性より先に情念のところで…
>>続きを読む寺山修司という監督の作品を観たのはこれが初めて。
恥ずかしながら今までこの人の作品を知らなかったが、一度観るだけで強烈に脳裏に焼きつくとんでもない鬼才だと思った。
内容は正直一度観ただけでは分から…
寺山ワールド全開。雛人形が川上から突然流れてくるシーンに異常なまでの感動を覚える。母親に対するえげつない私怨を感じた。どこまで行ってもお前はついてくる。地の果てまで、呪いのように。過去も未来も現在で…
>>続きを読む親殺しのパラドックスが起きないワケは、切っても切れない子故の情にあるのかもしれない。後半では厚化粧も綻び、背景で交合う男と女や、おどろおどろしい女たちの並ぶ異様な回想に妙なリアリティを感じてしまった…
>>続きを読む"夢を計画的に見たり、記憶を自在に編集できるようでなくちゃ本物の作家と言えないな"
画のインパクトが強く、大胆でどこか彷徨うようなストーリー
母との関係や逃走願望、幻想的なモチーフが入り混じり、整…
前衛的な寺山修司の作品の中でも一度観たら忘れられない強烈なインパクトを放つ。
恐山を舞台にグロテスクと美しさを兼ね備えた映像に魅せられ、白塗りの人間たちの愚かさと醜さと滑稽さに心を揺さぶられる。
寺…
一応★つけましたがあんまり関係ない。
見たいとずっと思いながらも機会がなく、この映画のストーリーを1ミリも知らないのになぜ自分がこんなに見たかったのかわかった。
男の話で、女の話だった。
初の寺山修…
寺山修司の自伝的要素を含みながら、過去の自分と対話することで人間の記憶や人生を描く。過去のイメージの中へ入っていく。
難解な作品でありながら、思い出の美化など妙な共感性があり、美しい画と共に心を掴ま…