私はさっ急に腕時計を持たねばならない。
家の中に張り付いてるような「それ」とは全く別のものである。
自身の身に時間を纏うことは、小宇宙への旅で、支配からの脱却で、一人で生きる決意で。
「それ」に頼る…
現実と虚構の境界が曖昧になっているようなカオスな画の連続が大好きです。
時計の所有は自立や自由を意味し、母親が柱時計に拘り腕時計を買い与えてくれない場面は"同じ時を過ごす"を視覚的に表現。息子に依存…
私は元々、丸尾末広先生や花輪和一先生が好きですので、とてもブッ刺さりました。まさにそのような世界観です。
意味不明な演出と表現ばかりですし、いきなり未来の主人公がタイムスリップしますが、どのようなス…
小学生の頃から敬愛してやまない寺山修司の映像作品を初めて観た、これほど引き込まれた映画久しぶり
20年前の自分との対話を通して過去の思い出と向き合っていく描写がうまく描かれてた。
最後の伝説のシーン…
寺山修司の文章を映像にするとこういう感じなのかー、と思った。
荒涼とした東北の農村や恐山に、白塗りに真っ赤な着物、サーカス団など奇抜な格好の登場人物たちという組み合わせがとてもいい。昭和のアングラ映…
このレビューはネタバレを含みます
好きなカットだけで出来上がってる。それぞれのカットが、小さかった頃に父の田舎の東北に連れられていった記憶、自分がよく知っていた頃と地続きな新宿駅東口の風景なんかと共鳴する。理性より先に情念のところで…
>>続きを読む寺山ワールド全開。雛人形が川上から突然流れてくるシーンに異常なまでの感動を覚える。母親に対するえげつない私怨を感じた。どこまで行ってもお前はついてくる。地の果てまで、呪いのように。過去も未来も現在で…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
親殺しのパラドックスが起きないワケは、切っても切れない子故の情にあるのかもしれない。後半では厚化粧も綻び、背景で交合う男と女や、おどろおどろしい女たちの並ぶ異様な回想に妙なリアリティを感じてしまった…
>>続きを読む