21世紀の資本のネタバレレビュー・内容・結末

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「21世紀の資本」に投稿されたネタバレ・内容・結末

こいつはすごいドキュメンタリー。経済書の実写化と言った方がいいのかな。自粛明けすぐに見ていろいろと考えた。

なぜ格差が拡大し、中間層がいなくなって、政治情勢がおかしくなってきたのか、かなりわかりやすく面白く説明してくれる映画。

「資本主義は成熟化すると、平等化すると全体が豊かになる」というそれまでの資本論は嘘で「資本主義をそのまま放置していると資本家ばかりが豊かになり中間層はいなくなり格差はどんどん広がる」ということを1700年代からのデータをさかのぼって説明している。

まだ身分格差があった中世、その時代のヨーロッパの資本は1%しかいない貴族が8割以上を所有しており、平民は這い上がるチャンスもなく底辺の生活を強いられていた。 しかし産業革命で雇用が多く生まれ、身分制度がなくなり、特に第二次世界大戦後の世界は各国で中間層が生まれ(特にアメリカと日本)、民主主義の「一人一票」の理想の平等な状態が生まれかけた。

しかし、オイルショックを皮切りに各国の経済が悪くなり、賃上げ運動を求める労組が政府から敵視され、サッチャーやレーガンなどの福祉を軽視し、経済の自由化を進める強権的なリーダーが表れ、誕生しかけた平等な資本主義社会は壊れていったという。


また劇中で引用されるエリジウムなどの格差がテーマのSFがフィクションでなくなって来てるのが怖い。

AIの発達により労働力がどんどんいらなくなり、多くの人が仕事がなくなる未来まであると語られ空恐ろしくなる。

この映画の中で繰り返し語られるのは、GDP成長率=経済成長率(経済全体の生産&消費の価値がどれくらい上がったか)が毎年2%くらいしか増えていないのに、資本家が持つ資本による資本収益率は5~6%ずつ増えているという事実。

つまり経済成長による利益がどんどん資本家に奪われているということ。

このままでは本当にフィクションのような格差が生まれてしまう。

そしてそれまでの経済学で語られてきたような、金持ちが豊かになれば貧乏人にもおこぼれが入って豊かになるといういわゆるトリクルダウンは起きないとピケティは語る。

劇中ではとある実験の様子が語られる。「モノポリー」という資本をどんどん増やしていくすごろく形式のゲームで一方のプレイヤーに「さいころを2つ振っていい」「最初の渡される金も2倍」という下駄をはかせてプレイさせるという実験内容。

そして最初から資産を持っている富裕層の家計の人間のような状態になったほうのプレイヤーは、自分がたまたま有利にさせてもらっているということを忘れて、「自分が頭がいいからうまくいったんだ」と相手を見下すようになるという傾向がいくつも見られたという。

極端な話かもしれないが、現実世界でもたまたまうまくいっただけの人間が、それ以外の人間を見下し、自分を豊かにさせてくれている労働者や社会システムに還元をせずため込むという傾向が生まれている。

そして企業や富裕層からの搾取を受けているそれ以外の人間は、低い層同士で「移民が雇用を奪っている」だの「生活保護を受けている人間は怠け者」など争う羽目になっている。

パラサイトでも家族を想う時でも感じたが、現在の新自由主義的な暴力的な資本主義だと社会全体がもたない。

今だけ、金だけ、自分だけの金持ちや大企業に世界を牛耳られてたらほんとにヤバイ。

中間層は政策で意図しなきゃ作られないのね。

本も読まなければ。
作者自ら700ページの本をギュッと二時間になるたけシンプルに凝縮。本人他経済学者が説明し、その内容に合わせたシーンを映画から引用されているので、視覚的にもとても理解しやすい…なんだけど、結構話すスピードも早いので、映画をマルっと理解は基本的な知識的に入ってないとキツいかな^^;

世の中、資産を持っているものは、より豊かになり、労働者は働いても働いても我が暮らし楽にならずということからスタート。なんでこうなったのかを歴史的にアプローチするのが目新しいといわれるらしい。確かに資産が利益を生むし、マトモな儲け話はお金があるところにくるというからね。それにそういう人らが世の中の仕組みを作っているから、資産が少ない庶民が不利になるのは当然だよね。
問題と答えまでセットになっている作品。
21世紀の資本

よい映画。
ピケティさん以外にも、いろんな国の経済学者さんがでてくる。

経済学部出身としては経済学者が
日の目をあびててうれしい。

歴史の勉強にもなるよ。

おもしろい心理学のシーンがあって、
ゲームをさせて
常に勝ち負けをきめて
勝ち負けはただの決まりでゲームのプレイヤーの能力の有無は全くなし!
なのに、
勝ってゲーム上でお金持ちになると
勝ってる立場のひとが
どんどん偉そうになっていく!
みんな!

ゲームで勝てた理由を自分のおかげ、ておもってる!みんな!

ゲームで勝てた理由はゲームで勝つ様に決められていただけなのに。

これ、て世の中でもありませんか?

ブランド品とか身につけてるひと、
ブランド品身につけてると、
偉そうになったりしませんか?

おもしろい心理学…。

偉そうなひとは愚かだな、と傍観してるとよいのだよ…。
マルクスの思想や生涯に興味はあれど、経済学はさっぱり。でもようやく再開した映画館に行きたくてしかたなく、いつのまにか勝手に足が向いて、雨の街を気もそぞろに早足で歩き通し、いつの間にかスクリーンのある暗闇に吸い込まれていました。

ピケティの分厚い経済の本の噂ぐらいは知っていて、それに立ち向かうつもりでソーシャルディスタンスを過度に実行した映画館の座席に座り込み、背筋を伸ばして臨みましたが、意外に重さの感じられないドキュメンタリーで肩すかしを喰らった印象。

メインは20世紀初頭から、現在までの欧米の資本主義社会の変遷と未来について。過去も未来も、世の中の1%程度の貴族や資本家、起業家などの成功者が富を独占することは変わらない。ただ、世界大戦後しばらくは上流階級と労働者階級の中間の、中産階級にあたる人々の割合が、需要過多の社会情勢の中で増え、それなりに庶民が豊かに暮らす時期があった。

ところが、現代はやはりわずかな大金持ちが既得権益を守り、中産階級の存在意義も薄まって、貧富の差は広がっている。また、大金持ちは、たとえ貧しい人が成り上がっても、周りの支援やツキのおかげとは思わずに、自らの実力だと思い込み、手中の富を分かち合おうという心理にはならないということが、心理実験の結果を元に語られ、これからの資本主義社会に対して、ひと握りの大金持ちの富を分配する社会にしなければいけないと強い警鐘を鳴らす。

おそらくピケティが分厚い本を書いて言いたかったことは、枝葉はあまたあれど、その点に集約されているのだと思う。そしてこの映画は、序盤から語られた過去の歴史をより合わせた一本の槍のようなそんな主張を、視聴者の胸に突き立てようとする試みだったと思う。

序盤の第一次大戦前の資本主義の説明の辺りは、大体予想通りの展開で、退屈で冗長に感じ眠たくなったけれど、大戦後以降は目を離せず、真面目くさったドキュメンタリーなのに、退屈せずに見入ってしまった。

展開や主張を知ってしまえば、それほど複雑でも深くもないけれど、極めてまっとうで芯はある。
ただしあくまで経済の変遷は、とことん欧米からの視点のため、日本人的見地では違和感もある。

それでもとにかく過去から順を追って見せながら、未来に通底しているシンプルな真理に肉迫しようとし、とことん分かりやすく仕上げた試みに、少し物足りなさを感じながらも、いちゃもんをつける気にはならず、さにあらんと思いながらも、これから自分がどう生きていくかの答えは、相変わらず自分自身で、もがきながら探すしかない現実に戻って、雨上がりの繁華街の水たまりを避け、よろめきながら帰路につきましたとさ。
十八世紀から現代までの歴史を、経済活動に焦点を当てて解説されている。
長い歴史の中で、「資本家が力を持つ」「労働階級が発言力を持つ」状態を繰り返している。
現在は世界規模の大企業が富を独占している。累進課税により富を再配分することで富の集中を抑制できるが、現在その法整備は十分でない。

コインゲームの実験
明らかに運によって手にした富も、人間は実力で手にしたと思い込む。そして、貧しい者を見下す。

産業革命によって馬はお役御免となった。
AIとロボットにより、次は人間がお役御免になる??
金融経済に理解のある方なら特に目新しい話はなかったが、いろんな映画のシーンも交えつつ、近現代史をまとめたもの。

興味深かってのは、不公平なルールのゲームにより、参加者を富者と貧者に分断していくシーン。

富者はその成功を運や偶然ではなく自分の実力と思い込みやすくなる傾向が強いらしい。だから貧者への理解が進まず格差は拡大、分断が進むのだろう。

富者への高額課税で少しでも是正に向かわないと、コロナ禍の米国でも財政危機になるかも。
賃金を貰うための労働よりも、資本(家とか株)の方が価値が高まるから、格差がどんどん広がってますよっていう話。
じゃあ自分がどうしたらいいかっていう答えは得られなくってただ不安になっただけだけど、目を背けずに政治経済についての知識を持つ努力をしようと思いました。じゃないと私はロボットにとってかわって職を失ってしまう…
見終わった後、とても気分か重くなる映画

ただ本作で描かれていることは

『ジョーカー』
『アス』
『パラサイト』
『家族を想う時』
といった近年話題になった作品が提示する問題の根源でもある

ピケティは最後に解決策を提示するが
今の社会で「どこ」の「だれ」がそれをしてくれるのかは不透明なままだ

人々の不安感は結局拭きれず、格差をテーマにした映画は今後も作り続けられるだろうなと、悲しくなった
普段、政治や人権など堅めのレビューばかり書いている自分がかういう経済という堅めの映画を見ると、また堅いレビューになってしまうなと、書き始める前から気が重い。ちんぽこ(固い)。


とりあえず観終わった直後の感想としては、「金持ちを1人残らず叩っ殺せ。自分の目の前で。」という凶暴な感じであった。
知らない話ばかりだったけれど、「え!マジで!?」みたいな新鮮に驚く感じの話はほとんど無く、「あぁ…まぁそういうもんなんだろうな…」という薄々思っていたことが事実だったみたいな感じの暗い話題が延々と続く。この映画がもし金太郎飴に生まれ変わったなら、落ち込んだ表情の金太郎が延々と続く、さういう感じの飴になるであらう。

映画の大まかな流れは17世紀とか18世紀の人類から始まって、そっから世界で起きた大きな出来事(産業革命、WW1、世界恐慌、WW2、冷戦、リーマンショックなど)を交えて、経済についてうんたらかんたら見ず知らずの専門家らしい人達が次から次へと出てきてドヤ顔で話すのを、我々がガラガラの劇場にポツンと座ってマスクの下で口をポカンと開いて(コロナウィルスに感染しませんやうにコロナウィルスに感染しませんやうに…)と(心の中で)念仏を唱えながらご講釈に預かる感じの作品であった。まんぽこ。

現代は世界中の色々な所で「格差、断絶、排他」など物騒な言葉が飛び交っているし、さういう風になっているっぽい。
んで、本作の原作者であるトマト・パンティ氏によると、かういう状況というのは18世紀か17世紀かなんか忘れたけど、とにかく昔のイギリスとかと似ているとのこと。
んで、その頃のイギリスはというと、貴族とかの特権階級が人民を生き物として扱わないそれはそれは恐ろしい世の中だったとのこと。
んで、さういう話を聞くと、やはり現代というのは我々しもじもの人民にも人権が保障されているし、有事の際にはお上から布マスクが2枚支給されるし(自分なんて1人暮らしだから1枚余るぜ)、"あぁやっぱり昔には立ち戻りたくないなぁ"とピーマン柄のパンティを履きながら自分は思う。

んで、結局映画の内容を大ざっぱにまとめると、
・特権階級は相続の強みでどんどん栄える。持たざる人民達はさらに搾り取られていく。
・特権階級は生まれた時の運が良いだけなのに、イケイケドンドンな状況が続くと人間の性質として威張る性格になってしまい、思いやりのない人間になる。(←研究した人がいる)

小難しい話が延々と続く中、この2点が自分的にはクリティカルヒットであった。この結果、冒頭にも書いた通り「金持ちを1人残らず…」の感想になった訳である。

政治や経済が良くなって欲しいけれど、自分の日常は政治や経済が良くなったところで、うだつの上がらないのは変わらないであらうから、「これはこれ、それはそれ」、ということを肝に銘じつつ、キャベツ柄のパンティをAmazonにて検索するしかないのであった。


柴三毛 心の一句
「フランス人 みんな言います セッ資本」
(季語:フランス→パリ→エッフェル塔→高い→空→秋)
「人類世界の構造・欲求を知り、
 どう生きたいか」

無知を実感です。
映画の内容が私には難しいので間違いがあるかもしれません。

私がおもしろいと思ったポイントは、
3つです。

1つ目は、「古今、土地所有=富」

17、18世紀あたり(西暦1601年〜1800年)のヨーロッパでは、
ロココファッションをした土地を所有する貴族が、生まれた時から金持ちで、
運悪く土地を所有しない家柄に生まれてきた人は、飢えと闘う人生。
平均寿命17歳の時代があった、衝撃です。

現代でも土地や財産が相続され、
あまり変わっていない構造に
改めてシンプルだな思いました。

私自身は親が一軒家を買い、
私が継がなそうなので、結局売りました。
30代の私には、人生どうなるか読めないのに土地や家を買うことの価値が今だに理解できないです。
しかし、その価値観が遥か昔から今まで変わらないことを改めて知れてよかったです。
一方で、
最近覚えたので連想したのですが、
AirbnbなどCtoC(消費者から消費者へ)の“共有する”シェア経済もインターネットで、より市民権を得ている。
今年中に1度は一軒家で利用して、
土地所有して〜と思ってしまったら、
この映画を思い出し落ち着きたいと思います!


2つ目は、「勘違いサイコロゲーム」

この心理ゲームでは、
サイコロを1回多く振れるという設定、
つまり実力ではなく、
運で金持ちになっただけなのに、
「人は偉そうな言動をし、
遠慮を忘れ菓子を食べ、
勘違いしていく。」映像がおもしろかったです。
私は今後何か上手くいっても運がよかっただけだと自分を戒めていこうと思います。


3つ目は、「人は環境で変化する」

第2次大戦の後にみんなが平等にという考えが強くなったそう。
奪われる経験痛みを知ると、
人に与えたくなるのかなと思いました。
日々環境に左右されず、
共有できる人になりたいです。

地球を俯瞰する気持ちになれました、
おもしろかった〜。
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