キャピタリズム マネーは踊るの作品情報・感想・評価・動画配信

キャピタリズム マネーは踊る2009年製作の映画)

CAPITALISM: A LOVE STORY

製作国:

上映時間:127分

3.5

「キャピタリズム マネーは踊る」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

内容を簡単に言えば、「アメリカ資本主義」の批判。古代ローマの腐敗と今のアメリカを重ねていたオープニング、凄く面白かった。でも日本も「対岸の火事」ではないんだよね…。

この映画の全てに賛成するわけではないけれど、観る価値はあると思う。「企業は『誰』のものか」を考えるにはもってこいの映画。

こういう映画、日本人だったら作れないだろうね。サッカー解説者で「岡田監督を解任しろ!」と言ってるのは、セルジオ越後くらいだし。日本人解説者はみんな、曖昧な表現で誤魔化してる。

政治でもそう。「うるさい」タイプはトップになれない。なるべく排除しようとする。やっぱり「みんなで仲良く」を最初に教えるのは良くないかもね。

マイケル・ムーアは映画の最後で、日本やドイツはアメリカよりマシといった趣旨の発言をしてた。確かに今はそうかもしれないけど、これからは怪しいね…。

語っていることには共感するし、後半の展開は胸が空く思いもする。しかし、映画としては……。
『ボーリング・フォー・コロンバン』が素晴らしいのは、内容だけでなく構成の見事さであった。幾重にも絡み合う状況を観せ、退屈しないようにしている。が、本作は基本マイケル・ムーア監督の語りだけで展開してしまっていて、そこが退屈。
語っていることは素晴らしいのだから、映画としての素晴らしさも足してほしかった。
資本主義の負の側面を集中的に取り上げており、ややプロパガンダ的で必ずしもフェアではないようには感じたが、各々の事例自体は事実ということで「はあ、こんなことが起こっていたのか」と勉強になった。

"dead peasant insurance"やパイロットの超薄給問題などはなかなか衝撃的。

社会主義を掲げる政治家として今をときめくバーニー・サンダースが出演しているのも興味深かった。
本作では"超富裕層に懐柔されたブッシュ"vs"民衆の味方オバマ"というような構図が敷かれ、かつて資本主義一辺倒だったアメリカにもだんだんと社会主義、共産主義的な価値観が根付き始めているというメッセージ性が見られる。
今年の大統領選ではサンダースがかなり躍進しているが、これはその新たな価値観がさらに勢いを増したものだと理解でき、今日のアメリカとも密接にリンクしているようで面白い。

本作は最終的には資本主義を完全なる悪とみなし、団結した民衆が実力行使で支配階級に勝利するといった"力任せ"な資本主義の倒し方を描写している。
これにはやや首を傾げてしまった。
序盤では資本主義の良い面もきちんとクローズアップしていたのだから、必ずしも二元論で語らずに、資本主義と上手く付き合っていくにはどうしたら良いのかというアイデアの提起で締めてくれると良かったように思う。

特有の人をバカにしたようなコメディタッチは好きだった。
ま

まの感想・評価

-
バーニー・サンダースが出てて驚いた。

gleeでサムがホームレスになるエピソードがあったけど、こういう時勢を反映してたんだな。何年越しか分からないけど、すごく合点が言った。

【メモ】
政権と企業の癒着はレーガンの時代から。
保険金
パイロット
あさ

あさの感想・評価

3.0
マイケルムーアにしては、私の中でよくわからなかった。
何回もいろんな記事読んだし映画も見たけどサブプライムローンがまぁいまいちわかってない。
日本がなぜ不景気になるんかとかも。
でもキャピタリズムは古い考えになるかもね。
すぎ

すぎの感想・評価

3.8
ドキュメンタリー映画って退屈なイメージだったけどマイケルムーア監督の作品はユーモラスで刺激的だから一切飽きずに観れる。

いかにしてリーマンショックが起きたか、その前後どれだけアメリカが腐敗していたかとても勉強になった。

イデオロギーに関する映画は編集次第で捉え方は変わるので、この映画の全ての主張をそのまま信じるのではなく、一つの事実として冷静に捉えたい。
だだだ

だだだの感想・評価

3.5
めちゃめちゃ勉強になるし華やかではないアメリカの裏側が知れる。ただ資本主義が全部が全部悪いとは思えなくて、当人達の努力不足もあるのでは?現状をただ憂いてるだけじゃダメでしょ
SHU

SHUの感想・評価

3.6
オバマ政権も終わり、トランプになって時間が経った今見るとまた違って見える。

ものすごく左というか、しっかり立場を主張しているのがわかる。
ただ冷戦から時代が流れて単純に「社会主義」という言葉に嫌悪で反応したくなった現代にどうなるか。

コロナもあるけど大統領選どうなるかね〜
GreenT

GreenTの感想・評価

3.5
私がそもそもアメリカにすごく憧れたのは、みんな自由で生き生きしていて、夢がある!って感じたからです。私の目には「それに比べて日本人は、縮こまって周りに合わせているだけで自分の生きたいように生きられない!」と映っていたのですが、この映画を観るとそれは幻想だったのだなあと良く分かります。

マイケル・ムーアの子供の頃のファミリー・ビデオが挿入されているのですが、彼のお父さんはGMの工場で働き、一軒家を買い、奥さんは専業主婦。マイケルはカソリック・スクールに通い、クリスマスにはたくさんのプレゼントを貰い、この時代でファミリー・ビデオを撮っているのですから、むろんビデオカメラを持っていた。

労働者たちは労働組合に入っていて、年金も保障され、みんな豊かだった。

これが、私が見ていたアメリカだったんだなあ~って思いました。

しかしマイケル・ムーアは、自分の子供時代が恵まれていたのは、戦争でドイツや日本がボコボコにされ、戦後の復興に苦労していたからだったんだ、と説明します。ドイツと日本が立ち直ると、彼らはアメ車よりずっと性能のいい車を作り、アメ車は市場から追いやられる。するとGMは、価格競争に勝つために、利益を上げていた工場をマイケル・ムーアの故郷、ミシガンのフリントから撤退し、賃金の安い国に移した。

つまり、私が見ていた豊かなアメリカは、日本の犠牲の上に成り立っていたし、日本人が縮こまっていたのも、個人主義になるほど豊かではなかったってだけなんだなあと気が付きました。

マイケル・ムーアは、カソリックの人なので、キリスト教の偉い牧師さんとかに、「資本主義って、キリスト教の教えに背いてないですか?」って質問を投げかけたりしています。キリスト教は、貧しい人たちを救うって宗教なのに、キリスト教徒の多いアメリカがこれでいいのか?と。マイケルがインタビューした牧師さんたちは「資本主義は悪魔の所業だ」と言う。

私はそこまでは思ってないですけど、資本主義には限界があるなあと思っています。マイケル・ムーアの子供時代の話がとても的を得ていて、アメリカが繁栄したのは、実は競争相手がいなかったからだ、ということが分かる。資本主義は「自由競争だ」としていたのは、アメリカが絶対勝てる、って前提があったからなんだなあと。

この映画は2009年公開なので、リーマンショックの直後なんですよね。人々が家を取られたり、職を失ったり、また大企業が従業員に生命保険を密かにかけて、病死すると会社がミリオンの金を受け取れるシステムなど、ウォールマートだったかな?がやっていたことがわかり、ちょっとこの辺もうめちゃくちゃ恐ろしく、悲しくなります。

こういう企業の、全く倫理のない金儲け主義をひどい、とは思うんですけど、私はこれは、今やアメリカの企業は、正攻法では利益を上げられなくなってきていて、それでこういう風になって来ちゃったんじゃないかなあと思いました。

あと、これは映画とは関係ない私の意見なんですけど、人口が増えて、みんなが豊かになるほどの金や資源がないのかな、と。まあ、確かに強欲な人が独り占めしていて、それを上手く分配できればみんな生活が保障されるくらいのことはできるのかもしれませんが。

つまり、物を売る人が少なくて、買う人がたくさんいて、しかも人口がバランス取れている状態では、資本主義は有効だったのでしょうが、今のように売る人は多い、買う人は増えない、だって人口は増えていても、お金のない人が増えているだけだから、という状況では、資本主義は立ちいかなくなってきているのでは。

マイケル・ムーアは社会主義を推奨しているようですね。私も、「一つの仕事を真面目にしていれば、最低でも生活が保障される社会」というのは賛成できます。今は仕事2つも3つもしないと生活できないような人がいるし、それは解決すべきだと思う。

なんだけど、保障するって言うことは、一生懸命働いても、税金で取られる分が増えるってことだし、最低限の生活は保障されているとなると「なにもしない」とか、「どーせやっても・・・」という人が出てくるのは避けられないと思うし、人口過多となると、支えなければならない人が多過ぎるのではないか。

私は資本主義はそのままに、最低賃金を引き上げることが重要だと思うんですよね~。だっておかしいじゃないですか。アマゾンって、すっごい儲かっていて、CEOがものすごい資産を持っているのに、アマゾンの倉庫で働く人や配達員は、仕事を2個も3個も持たないとやっていけないくらいの給料しかもらっていないなんて。「アマゾンの倉庫で働くと、普通の会社員やってるよりお金貰えるよ!」ってことにならなくちゃいけないと思うんですよ。

映画の後半に、そういう経営をしている企業が出てきます。パン屋さんだったかな?従業員が均等に会社の株を持っていて、経営者だけがたくさん株を持っているわけではない。会社の色々な決定事は、社員全員投票する。サラリーが6万5千ドルだったかなあ?これって結構いい給料ですよ。ここの社長さんは、「一人で何台も車を持つような生活しなくてもいいでしょ?」って言う人で、こういう人ばっかりだったら世の中幸せだよなあって思います。でもこういう人が実在するんだ、って知れただけでも、映画の前半の落ち込みから救われる思いでした。

マイケル・ムーアの結論は、金を儲けることが目的になってしまっているウォール・ストリート=銀行=資産家がアメリカの政府と癒着し納税者たちを搾取している、それと戦うんだ!と言うことで、ウォール・ストリートでお得意のパフォーマンスをします。ナレーションで、「俺はこんな国に住みたくない。しかし、出ていく気はない」と宣言します。原題が "Capitalism: A Love Story" となっているのは、それでもやっぱりアメリカが好き、だからアメリカを良い国にしたいんだ、って思っているんだと思います。

コロナ不況が起こっても、「もう通用しなくなった資本主義」を見直したりはしないんでしょうかね?なんか、リーマンショックみたいな経済危機が起こると、お金持ちは影響を受けないばかりか、余計儲かる仕組みになっているって示唆されていた気がするんです。これってフェアじゃない気がするんだけど、自然界は弱肉強食、だから人間も、色んな歴史を重ねてきても、結局は弱い者を切り捨てていくのが本能なのでしょうかね。
NARINee

NARINeeの感想・評価

4.0
もう言葉もでないくらいアメリカ社会って悲惨、、、


お金のためなら平気で人の職や家を奪い、死んでからも搾取する汚い行政に吐き気がするし、ロナルド・レーガンまじで大罪人、やばすぎ。
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