2017-042-029-013
2017.3.20 TCなんば別館 Scr.12
午前十時の映画祭7
・高峰秀子の美しさ、森雅之の虚無
・我執、妄執。女三界に家無し
・隔世の感
午前十時の映画…
午前十時の映画祭にて確か2回目だと思う。4Kのクリアな映像でもって高峰秀子の美しさが、死を目前にしてなお内側から輝いているみたいだった。そこは夢のようなのに、話はなんでそうなるん?とため息ついてばか…
>>続きを読むプレミアムシネマの録画で視聴。
成瀬監督らしい市井の人による愛憎と戦後まもない日本の世界観。それがよく表されている作品。
森雅之さんのクズ男の演技、その男に尽くす高峰秀子さんという構図もさることなが…
戦後引き揚げてみると男はすっかり変わり果て、外地での恋は幻となる。けれど、もう出会う前には戻れない。
都合よく振り回す男へ失望と軽蔑を向け、「一緒になれないなら独りで生きてくしかないでしょ」とその日…
成瀬巳喜男の最高傑作と言われている「浮雲」。初めて観たけど、うーん。もちろん、登場人物に共感や感情移入する必要はないとはいえ、こんだけダメ男にこんだけ惚れ込んでしまうヒロイン。物語的に面白かったかと…
>>続きを読むこのふたりの愛は、出会った時から絶対的な愛だったのだろう。
なんてクズな男なんだ!という他人の批判は意味をなさないのではないか。
切っても切れない、一途で孤独で残酷な愛の顛末を見届けた気分です。
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