春琴物語の作品情報・感想・評価

「春琴物語」に投稿された感想・評価

これまでに6度映画化されている「春琴抄」の2度目の映画化作品。島津保次郎(田中絹代)版、衣笠貞之助(山本富士子)版、新藤兼人(渡辺とく子)版と比べると、これが一番 “文芸大作” っぽい。伊藤大輔監督のメリハリのきいた演出はさすが昭和29年と思わせるし、京マチ子の春琴はひたすら美しい。針で目を突くシーンもわかっちゃいるのに最高の緊張感。ただ、そうした日本映画黄金期の匂いがプンプンする反面、決定的にマゾヒズムに欠ける。支配と隷従の愛に欠けている。