春琴物語の作品情報・感想・評価

「春琴物語」に投稿された感想・評価

yuka

yukaの感想・評価

3.6
激ヤバ演出のピークは意外と序盤にあった

雪の中で踊るお琴の一連のシーン

雪はいつのまにか桜の花びらに変わっている
現在のお琴と幼少期のお琴が重なる
さくらさくらの曲と映画音楽が重なる
桜の花びらは雪に戻り、現実世界に戻ってくる

ここは最高だったがあとはちょっと感傷的すぎるかなー
mingo

mingoの感想・評価

3.8
先日観た衣笠の「お琴と佐助」に比べたら劣るが、京マチ子の盲目の演技がこちらでもひかる。
花柳喜章は残菊物語も良いが、本郷功次郎に負けず劣らずのオドオドさが様になっている。杉村春子はどこまでいっても杉村春子。
谷崎文学は映画でも良いなぁと再認識できる一本。
えがったー!

ナイス谷崎トリビュート。

なんという歪んだ美しさ!
男の幸せは恋愛成就とかセックスでなく、一生を捧げたいほどの女人と出会い尽くすことかもね…

昔、友人が言ってた「男は惚れた相手にはマゾヒスティック」という意味を噛みしめ観賞してました。

ふたりがお琴を連弾?するシーンが素敵だった~
男の一生。最初の邂逅シーンから泣く。

盲のマチ子が喜章の膝をにぎにぎしたあとの仕草の湿度最高。溝口の春琴抄は死んだらあの世でみたい
これまでに6度映画化されている「春琴抄」の2度目の映画化作品。島津保次郎(田中絹代)版、衣笠貞之助(山本富士子)版、新藤兼人(渡辺とく子)版と比べると、これが一番 “文芸大作” っぽい。伊藤大輔監督のメリハリのきいた演出はさすが昭和29年と思わせるし、京マチ子の春琴はひたすら美しい。針で目を突くシーンもわかっちゃいるのに最高の緊張感。ただ、そうした日本映画黄金期の匂いがプンプンする反面、決定的にマゾヒズムに欠ける。支配と隷従の愛に欠けている。