あんなに愛しあったのにの作品情報・感想・評価

「あんなに愛しあったのに」に投稿された感想・評価

大傑作
髭メガネが戦艦ポチョムキン嬉しそうに語るシーンがツボ
エットレ・スコーラ監督作品。
第二次大戦中のレジスタンスの同志、アントニオ、ジャンニ、ニコラの3人は戦後、それぞれ看護助手、弁護士助手、教師となる。アントニオは入院していたルチアーノと出会い、好意を抱くが・・・という話。

同志であった男三人の、一人の女性を交えながらの30年程の人生を描いた作品。戦後のイタリア史と、それぞれの人生と、映画愛が混じりあった作品。男三人の人生を二時間程で描くため、けっこうはしょられている。ほのかなコメディがベースだけれど、随所、また後半部に哀愁、悲しみを感じさせる部分もある。人物が観客に話しかけたり、心の声を表す時に人物にスポットライトが当たったり等いろいろと演出に工夫している。

フェデリコ・フェリーニ、ヴィットリオ・デ・シーカ等イタリアの名監督がカメオ出演。しゃべるフェリーニを観られて嬉しい。

証明写真のシーンが一番心に残る。
ほんのりと絶妙な苦味が入ってくるあたり、味の整え方完璧すぎない??ウィッティだな〜〜
「落ちぶれを恥じたのだ」金持ちになり闘うことをやめた昔の仲間が今の仕事を偽った理由付けがこれ。
素晴らしい生き方だなと思った。
脚本家として名を成したスコラによる青春群像劇。第二次大戦中のレジスタンスの同志3人は戦後、別々の道を歩むが天使のようなルチアーノ(サンドレッリ)にそれぞれ恋ごころを抱く。

映画『甘い生活』の有名なトレビの泉のロケシーンはじめ、『自転車泥棒』の映像なども織り交ぜ、ヴィットリオ・デ・シーカ、フェデリコ・フェリーニ、マルチェロ・マストロヤンニら本人も登場。30年にわたる男たちの友情物語を出会いの頃から振り返り、時代の変遷と過ぎゆく青春への哀惜を重ねて描いた、なんともほろ苦い良作でした。VHS映像での視聴でした。
KazuPSG

KazuPSGの感想・評価

5.0
日本語バージョンは探すのがほぼ不可能に近かった為、わざわざヨーロッパから取り寄せて鑑賞。

やっぱスコラも天才ですよね。
ノスタルジックであり、本質的であり、ロマンスであり、ドキュメンタリーであり。

戦友3人の変わらない友情と変わってしまった友情。
人間関係の変わりうる可能性をうまく描いていますね。結局はエゴだったり、見栄だったり。
Gianniは過去自分の取った選択に関して後ろめたさや罪悪感を感じていたとしても、あの様な形で親友を欺けば、変わらない友情も変わってしまうでしょうね。
ただ友情が変わってしまいそうで、あえてその選択をしたのでしょう。それは勇気や覚悟であり、逃げでもあり…

この壊れてしまった友情ゆえに、「あんなに愛し合ったのに」という過去形の題名になるわけですね〜

かなり良い題名だと思います。

演出の面白さもかなりこの映画の魅力ですね。交差点でみんなそれぞれ4方向に進んでいくシーンであったり、ガレージから車がぞろぞろと出るシーンであったり、廃車の処理場のシーンであったり。

そして、La Dolce Vitaと撮影シーンで、フェリーニとマストロイアーニが出てきたり、デ・シカの自転車泥棒が出てきたり、イタリア映画への深い愛も感じられて、最高ですね。
70年代のイタリア映画は、あまり見ないけれど。
S・サントレッリが中年の域に入るか?聖女からゆったりした女性に変わる。
男女の3人の旧友のトライアングル。
60年代前後を、大物実俳優、監督も交え再現したりと、その時代を回顧しながらの、現実の この70年代を半ばを進む彼ら。
小癪な佳作で忘れられない。
日本なら学生運動、中国なら天安門事件、そしてイタリアならレジスタンス運動とまとめてしまいたくなる「されど我らが日々」な物語。
とは言え陽気でユーモラスな演出が冴えており、軽快に、そしてやや感傷的に楽しめる佳作。女性をあくまでマドンナ的な存在として位置付けた男性映画だが、ヒューマニスティックなイタリア男の強さも惨めさも曝け出されているため、退屈はしない。
監督の映画愛も多分に盛り込まれており、フェリーニやマストラヤンニらがカメオ協力。音楽はトロヴァヨーリだが、本作のスコアはやや凡庸で、群を抜くような小粋さは感じられなかった。
かなり面白い演出と素晴らしい台詞もあって良かったのだが、かなり長い時間の話をしてるから唐突に人が死んだりして集中して見ないとマジで訳わかんなくなる。
眠かったせいもあるが、滅茶苦茶長く感じた。
証明写真のシーンは泣けるね。
映画内の時間が残酷に流れるメロドラマ、大体傑作。
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